最新記事
ウクライナ戦争

ウクライナ水上ドローンが「史上初」の攻撃成功...海上から発射のミサイルがロシア軍ヘリを撃墜(映像)

Ukrainian Naval Drone Destroys Russian Helicopter in Historic Strike: Kyiv

2025年1月4日(土)15時14分
マヤ・メーララ

これまで黒海で多数のロシア艦船を攻撃してきた実績

今回の攻撃を行ったのは、ウクライナ国防省情報総局(GUR)の特殊部隊だとされる。ロシア占領下のクリミア半島西部のタルクハンクト岬付近の黒海で戦闘中、R-73シードラゴンミサイルを発射し、ロシアのヘリコプターを破壊した。 ウクライナ側はもう1機のロシア軍ヘリにもミサイルを命中させたが、このヘリは基地の飛行場に帰還することができた。

グローバル・ディフェンス・ニュースによれば、マグラV5海軍ドローンは、偵察、電子戦、精密攻撃などのマルチロール・ミッションを想定した高機能無人水上機(USV)だ。ウクライナの軍事情報機関であるGURによって開発されたこの無人機は、クリミアを占領するロシア軍に対する攻撃にしばしば使用され、黒海で多数のロシア艦船を攻撃してきた。

このドローンの最高速度は時速78キロ、航続距離は最大800キロ、爆発物の積載量は200キロとなっており、長距離のミッションに使用できる。その速度と迅速な機動性により、敵の海軍部隊に迎撃されにくい。

また、人工知能を搭載した自律航行システムを備え、精密な機動、標的との交戦が可能で、さまざまな搭載物を統合できる。マグラV5海軍ドローンから発射されるシードラゴンミサイルは、もともと赤外線ホーミング機能を備えたR-73短距離空対空ミサイルとして開発され、その後、空中目標を攻撃するために改造された。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、イスラエル首相の裁判中止を主張 「魔女

ビジネス

トランプ氏、次期FRB議長の早期指名を検討=WSJ

ワールド

トランプ氏、攻撃の成果強調 イランと来週協議で「合

ビジネス

景気支援は中銀主導へ、公的債務拡大で財政余地限定=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係・仕事で後悔しないために
  • 3
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々と撤退へ
  • 4
    人口世界一のインドに迫る少子高齢化の波、学校閉鎖…
  • 5
    「子どもが花嫁にされそうに...」ディズニーランド・…
  • 6
    【クイズ】北大で国内初確認か...世界で最も危険な植…
  • 7
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 8
    都議選千代田区選挙区を制した「ユーチューバー」佐…
  • 9
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 10
    細道しか歩かない...10歳ダックスの「こだわり散歩」…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 8
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 9
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 10
    「アメリカにディズニー旅行」は夢のまた夢?...ディ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中