最新記事
中国

死者35人「暴走車」事件を隠したい...中国当局が取ったのは「ニセ市民」作戦!?

2024年11月18日(月)13時43分
マイカ・マッカートニー
珠海の暴走車事件現場で犠牲者を悼む地元住民

現場のスポーツ施設で犠牲者を悼む地元住民 AP/AFLO

<11月11日に起きた事件の詳細を隠し通そうとしている中国当局は「お決まりの手法」でメディア取材を妨害>

中国・広東省珠海のスポーツ施設で11月11日夜、運動中の市民に暴走車が突っ込んだ。死者35人、負傷者43人に上る大惨事だが、警察が犠牲者数を公表したのは1日後だ。

【動画】英BBCの記者に掴みかかり、撮影を遮ろうと必死な男性

当局は当初、事実を伏せようとした。英BBCが現場を取材した際には、警備員が記者らを撮影。BBCの動画では、制服姿でない男性が放送を妨害し、記者をつかみ、カメラを遮ろうとする様子が確認できる。


憤る市民を装った当局者を動員して外国メディアの取材を阻止するのは、中国の地方当局の常套手段だ。

中国政府は内心、珠海での事件を懸念しているようだ。習近平(シー・チンピン)国家主席は犯人に「厳罰」を科すと明言。中国公安省の声明によれば、11月13日に開かれた同省の会議では、早期の事実確認や、関連部門と連携した負傷者治療が必要だと指摘する声が上がった。

犯人の62歳の男(樊〔ファン〕という姓だけが公表されている)は「公共危険罪」容疑で現場で逮捕。車内で自ら首などを刺し、意識不明の状態で病院に搬送されたという。

日本企業
変わる「JBIC」...2つの「欧州ファンド」で、日本のスタートアップ支援に乗り出した理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ウクライナ、欧米と停戦監視計画で合意 ロシア違反な

ワールド

インド、米国から石油・防衛品・航空機など購入へ=当

ワールド

トランプ氏、ハーバード大に10億ドル損賠求める投稿

ワールド

ウクライナ電力輸入、1月は過去最高に 前月から40
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 2
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 3
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 4
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 7
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」…
  • 8
    エプスタイン文書追加公開...ラトニック商務長官、ケ…
  • 9
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 10
    共和党の牙城が崩れた? テキサス州で民主党が数十…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中