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荒川河畔の「原住民」⑪

元自衛官、米軍特殊部隊員...海外に別荘を持つ「大金持ち」からホームレスになった波乱万丈人生

2024年11月13日(水)19時55分
文・写真:趙海成

しかし、7年間の軍生活を送った彼は、結局退役を選んだ。

理由は、故郷に帰って病気の重い父の世話をしたいことと、新しい仕事に挑戦して自分の能力を試してみたいことだったという。

自衛官を辞めた後にもボディーガードがつく生活

日本の自衛隊から退役するのは難しくないが、面倒なのは彼が所属していたグリーンベレー隊員の身分と、かつて実行した任務との関連だった。

彼はソ連のスパイを何度も逮捕したことがあるので、すでにソ連国家保安委員会(KGB)のブラックリストに入っている可能性が高かったし、日本赤軍(反米極左組織)が彼に恨みを抱いている可能性も否定できない。

そのため、米軍は日本の自衛隊が兄貴の退役後の身の安全を保証することを望んだ。自衛隊側も、これから何らかの特別な事件が発生したときに兄貴の力を生かせるかもしれないと考えた。

彼は表向き、軍隊を離れたと言っても、実質的には自衛隊に席がまだ残っていたのだ。

どこへ行っても、後ろにはいつも私服を着た自衛隊員2人がつくことになった。1人は、兄貴のボディーガードとして彼の安全を守るため、もう1人は、自衛隊(警察を含む)が彼とのコミュニケーションを維持するためのチャンネルとして配置された。

彼女とのデートの時もボディーガードがついていったし、夜にバーでお酒を飲むときもボディーガードがそばに座って一緒に飲んだそうである。恐ろしいことに、この気まずい不自由な日々が5年も続いたという。

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