「平均は格差を隠す」平均値だけを見ても格差の実態は見えない
「平均は格差を隠す」の例はまだある。安いニッポンの現実を活写した『年収443万円』(講談社現代新書)という本が話題になった。民間企業の労働者の平均年収だが、今の日本ではこのレベルの稼ぎも並大抵でない。正社員の年収中央値は424万円。性別にみると男性は482万円、女性は337万円(総務省『就業構造基本調査』2022年)。女性にあっては、正社員でも「443万円」には遠く及ばない。
地域による違いも顕著だ。正社員の年収中央値が400万円を超える県に色をつけた地図を掲げると<図2>のようになる。
400万円を超えるのは、男性で38県、女性では東京だけだ。男性では9県、女性では東京を除く全県がこのラインに達していない。正社員でもだ。
「年収443万円」というフレーズが注目されているが、これを中央値にして、さらに性別・地域別に分解してみると、安いニッポンの実態がより鮮明になる。こうした現実が認識されるなら、政策の方向性も違ってくるはずだ。
ニュースで目にする平均値の裏側にも、思いを巡らせないといけない。今では、官庁統計の原資料がインターネット上で公開されていて、<図1>で示したような元の分布にも簡単に当たれる。こういう手段も積極的に活用するべきだ。
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