イスラエル軍、ガザ南部や中部の学校など攻撃 57人死亡
7月16日、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザの南部と中部を中心に攻撃を継続し、パレスチナ保健当局によると、少なくとも57人が死亡した。写真は同日、イスラエルの攻撃を受けたヌセイラトの国連学校施設の被害状況を調べる人々(2024年 ロイター/Ramadan Abed)
イスラエル軍は16日、パレスチナ自治区ガザの南部と中部を中心に攻撃を継続し、パレスチナ保健当局によると、少なくとも57人が死亡した。
最南部ラファでは家屋への空爆でパレスチナ人5人が死亡。近くのハンユニスでは子ども2人を含む家族4人が死亡したほか、その後の車を標的にした空爆で少なくとも17人が死亡し、26人が負傷した。保健省によると、その近くのマワシ地区はパレスチナ市民の退避先として人道地区に指定されており、避難者のテントが設営されている。
イスラエル軍は、イスラム組織ハマスと共闘する武装組織「イスラム聖戦」の幹部を標的にした攻撃だったと説明している。
イスラエル軍はガザ中部ヌセイラトにも砲撃や空爆を行い、医療関係者によると、少なくとも4人が死亡した。ガザ北部でも空爆で4人が死亡したという。
その後、イスラエル軍はヌセイラトで国連が運営する学校施設も攻撃し、23人が死亡、多数が負傷した。施設は住民の避難場所となっていた。死者には地元のジャーナリストも含まれており、ハマスが運営する政府広報室によると、ガザでの戦闘開始後に死亡したジャーナリストの数は160人となった。
イスラエル軍は学校施設への攻撃について、民間人が被害を受けるリスクを減らした上で、施設内で活動する「テロリスト」集団を標的にしたと説明した。
一方、レバノン国営通信NNAは、イスラエル軍によるレバノン南部2カ所への攻撃でシリア人の子どもを含む5人が死亡したと伝えている。
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