最新記事
ハマス奇襲

ハマスの奇襲を受けたイスラエルの音楽フェス、処刑から略奪まで動画が語る時系列の真実

Hamas attack videos explained in detail: How events unfolded at festival

2023年10月10日(火)16時51分
カレダ・ラーマン

救助隊員たちは、乗り捨てられた車の車載カメラを発見。カメラには、GPSの位置情報とタイムスタンプを含む映像が記録されていた。

この映像には、ハマスの戦闘員が民間人を引きずっていく様子が映っている。撮影時刻は午前9時23分。さらにその直後、銃を持った別の男が、負傷してセダンの後ろに倒れていた民間人を処刑。さらに別のハマス戦闘員が民間人を探し回っている様子も映っていた。

その約3時間後に撮影された車載カメラ映像には、同じエリアに複数の人物が到着した様子が捉えられていた。これらの人物は武装しておらず、殺害された人々のポケットの中を探ってまわっている。

数分後、別の集団が到着。彼らは置き去りにされたセダンの中を探し回り、スーツケースを取り出して中身を調べている。

またドローンで撮影された映像からは、音楽フェスの会場のあちこちが焼かれ、約35台の自動車が破壊され、少なくとも89台の自動車が会場に置き去りにされているのが確認できる。

■ここまで以下参照
<動画>車載カメラが捉えた攻撃、処刑、略奪

ガザ地区を「完全封鎖」

AP通信によれば、ハマスによる一連の攻撃でイスラエルではこれまでに約700人が死亡。ガザ保健当局は、イスラエルの攻撃によりガザ地区では女性41人と子ども78人を含む493人が死亡したとしている。このほかに、さらに双方で合わせて数千人が負傷した。

イスラエル政府は8日に「戦争状態」を公式に宣言。イスラエルのヨアブ・ガラント国防相は、約230万人のパレスチナ人が暮らすがガザ地区の「完全包囲」を命じ、電気、食料、燃料の供給を遮断すると表明。さらに、ハマスが実効支配するガザ地区に空爆を続けている。

 
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

パレスチナ国家承認、米国民の6割支持=ロイター/イ

ワールド

潜水艦の次世代動力、原子力含め「あらゆる選択肢排除

ビジネス

中国債券市場で外国人の比率低下、保有5カ月連続減 

ワールド

台湾、米国との軍事協力を段階的拡大へ 相互訪問・演
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 5
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    米軍、B-1B爆撃機4機を日本に展開──中国・ロシア・北…
  • 8
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 9
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 10
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 8
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 9
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 10
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中