「脳は200ドル、頭部は1000ドル」...「墓泥棒」と医学部の切っても切れない「歴史的関係」
Bodies Up for Grabs
医学的解剖は遺体の尊厳が守られることが大前提のはずだ FSTOP123/ISTOCK
<ハーバード大学医学部の遺体安置所の責任者が遺体を売却していた事件が明るみに...。しかし、医学部が「盗まれた遺体」に支えられていた時代が近年まであった>
先日、ハーバード大学医学大学院の遺体安置所の責任者とその妻ら5人が、数年にわたり遺体の一部を切断して盗み、売却していた容疑で起訴された。
ニューヨーク・タイムズによると、切断された顔が2つで600ドルとされていたほか、脳に200ドル、頭部は1000ドルという値が付けられていたという。
実に忌まわしい話だが、大学の医学部が遺体をやりとりしてきた歴史を詳しく知れば、そこまで異常なことではないのかもしれない。医学教育は、盗まれた遺体の上に築かれてきたのだ。
19世紀初頭に遺体が商品化され窃盗が横行したことは「医学教育にとって不可欠」だったと、医学史を研究するエモリー大学のベンジャミン・リース教授は言う。
「遺体の地下取引」がなければ「医学部は存在しなかっただろうし、医療専門職がその正統性を確立するのに何世代もかかっただろう」。
この地下取引で大きな役割を果たしたのが墓泥棒だ。墓荒らしは、埋葬されている貴重品を奪うためや、「軽蔑の手段として、時には遊びとして」行われてきたと、解剖学の文化政治学を研究している歴史学者のマイケル・サポールは言う。
しかし、18~19世紀のアメリカでは、墓泥棒の多くに「医学部や医学生に解剖用の遺体を提供する」という具体的な目的があった。
アメリカで医学教育が確立されるにつれて、人体解剖を重視して医学教育の正当性を証明しようとするようになったと、リースは言う。
そこには解剖学の知識が、より高次の医学的真理を象徴するという考え方があった。
全米で年2万の献体が
ただし、遺体の供給体制は確立されていなかった。「医学生は解剖に熱中し、特に遺体の合法的な供給源がない地域では、課外活動として墓荒らしをすることも多かった」と、サポールは言う。
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