最新記事
北朝鮮

会議中に居眠りした2人の北朝鮮高官を「対空ミサイル」で処刑<英報道>

Kim Jong Un Had Security Minister Torched To Death Over Failed Missile Test, Defense Expert Says

2023年7月17日(月)09時20分
ケント・マシン
金正恩

KCNA KCNA-REUTERS

<「不祥事」に対する「残虐すぎる処罰」が行われている北朝鮮。今年3月、謎の白い粉が金正恩総書記のコートに付着...。責任者を処分か?>

不祥事に対する金正恩総書記による残酷な処罰について、イギリスの安全保障の専門家であるバッキンガム大学のアンソニー・グリーズ名誉教授がイギリスメディアに語った。

 
 
 
 

ミサイル発射の失敗の際には責任者を火炎放射器で処刑しているほか、2016年には北朝鮮教育省の2人の高官が会議中に居眠りをしたことを理由に「対空ミサイル」で処刑。その高官の血をショックで気絶した叔父に塗りつけることを部下に命じたという。

また今年3月、ミサイル火力襲撃訓練に娘ジュエを連れて視察する金総書記のコートに白い何かの粉が付着したことについて、ボディーガードが死刑の危機に瀕していると報じられている。

■【写真】怪しい白い粉が付着した金正恩のコート

北朝鮮の専門家であるマイケル・マデンによると、この「服装のミス」に関わった責任者は、数カ月の間、建設現場や農場に送られて重労働を課されるか、処刑を命じられる可能性があるという。その一方で、金総書記に謝罪の手紙を書くことで厳しい罰を免れるケースもあるという。

2019年、ベトナム・ハノイで行われたドナルド・トランプ大統領(当時)との米朝首脳会談が決裂。その際、核交渉担当のキム・ヒョクチョルら4人の外交官が「アメリカのスパイ行為」を行ったとして、平壌の美林空軍基地で粛清されたとアメリカCNBCが報じている。

しかし、処罰を受けた兆候はあるものの、処刑されたという証拠はなく、強制労働所に送られた可能性が高いとロイター通信は報じている。

2011年から2015年までの間に約70人の北朝鮮高官が処刑されていると韓国の情報機関・国家情報院は報告している。

東京アメリカンクラブ
一夜だけ、会員制クラブの扉が開いた──東京アメリカンクラブ「バンケットショーケース」で出会う、理想のパーティー
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシアが無人機とミサイルでキーウ攻撃、8人死亡 エ

ビジネス

英財務相、26日に所得税率引き上げ示さず 財政見通

ビジネス

ユーロ圏、第3四半期GDP改定は速報と変わらず 9

ワールド

ロシア黒海主要港にウクライナ攻撃、石油輸出停止 世
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 5
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 6
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 7
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 10
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中