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プリゴジン蜂起の真の理由はワグネル愛。ワグネル解体の回避もまだ諦めていない?

Prigozhin Speaks for First Time Since Deal With Putin

2023年6月27日(火)18時43分
トーマス・キカ

元アメリカ陸軍中佐のダニエル・デイビスは、今回のプリゴジンの音声に関するニューズウィークの取材に対し、「新たな事実を明るみに出た」と考えるポイントを指摘した。

「今回公開された音声の中で、プリゴジンは自身の行動の動機について、手がかりになる情報を漏らしている。7月1日に(ワグネルの)解体が迫っていたことだ。ロシア国防省は、ワグネルがバフムト掌握に成功したのち、ワグネルをロシア軍に取り込もうとしたようだ。そのため戦闘員に対して、国防省と直接契約を結ぶことを義務づけ、プリゴジンを排除しようとした。プリゴジンは、このような動きに対し、ワグネルとワグネルの指揮権を維持するために、一か八かの賭けに出たのだ」

ワグネルを率いるプリゴジンは、24日に部隊を撤収させると発表した後は沈黙を守り、26日に前述の音声コメントを投稿するまで、公に声明を発表することはなく、行方不明とも噂されていた。ただ、沈黙を破った26日の投稿でも、プリゴジンは自身の居場所については全く触れていない。

(翻訳:ガリレオ)

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