最新記事

米大統領選

「意図的な歪曲」にブチ切れ、大手テレビ局の取材を拒否するデサンティス

2023年3月14日(火)17時40分
ポール・ボンド
デサンティス

デサンティスへの取材拒否はいつまで続く? JOE RAEDLE/GETTY IMAGES

<NBCキャスター本人も謝罪した「不正確」な報道に、デサンティス・フロリダ州知事が激怒。大統領選に出馬しても、取材拒否を続けるのか?>

来年の米大統領選で共和党の有力候補と目されるフロリダ州のデサンティス知事が、大手テレビネットワークNBCと激しく対立している。

発端は2月17日。NBCのアンカー、アンドレア・ミッチェルがハリス副大統領へのインタビューで「デサンティスがフロリダ州の子供たちに奴隷制とその影響について教えるべきでないと語った」と発言したことだ。

デサンティスは州内の高校の一部カリキュラムにおけるアフリカ系アメリカ人研究コースの廃止を主張して物議を醸しているが、奴隷制について教えることを否定したわけではない。

デサンティス陣営は意図的な歪曲だと猛反発し、NBCの取材をボイコットすると表明。ミッチェルは5日後に表現が「不正確」だったと語ったが、事態は収束せず、取材拒否が続いている。

もっとも強硬な態度が永遠に続く可能性は低い。大統領選に出馬すれば、支持層を広げるために幅広い媒体に露出することが不可欠だからだ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン、原油生産を日量400万バレルに引き上げる計

ビジネス

ECB、最近の指標で利下げへの自信強まる=チポロー

ワールド

ラファにイスラエル軍の空爆、パレスチナ人少なくとも

ワールド

韓国と中国、外交・安保対話開始へ 3カ国首脳会合前
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:スマホ・アプリ健康術
特集:スマホ・アプリ健康術
2024年5月28日号(5/21発売)

健康長寿のカギはスマホとスマートウォッチにあり。アプリで食事・運動・体調を管理する方法

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発」で吹き飛ばされる...ウクライナが動画を公開

  • 2

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像をウクライナが公開...シャベルで応戦するも避けきれず

  • 3

    「なぜ彼と結婚したか分かるでしょ?」...メーガン妃がのろけた「結婚の決め手」とは

  • 4

    カミラ王妃が「メーガン妃の結婚」について語ったこ…

  • 5

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 6

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」.…

  • 7

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 8

    胸も脚も、こんなに出して大丈夫? サウジアラビアの…

  • 9

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 10

    アウディーイウカ近郊の「地雷原」に突っ込んだロシ…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発」で吹き飛ばされる...ウクライナが動画を公開

  • 3

    娘が「バイクで連れ去られる」動画を見て、父親は気を失った...家族が語ったハマスによる「拉致」被害

  • 4

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決す…

  • 5

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」.…

  • 6

    「なぜ彼と結婚したか分かるでしょ?」...メーガン妃…

  • 7

    戦うウクライナという盾がなくなれば第三次大戦は目…

  • 8

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 9

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレ…

  • 10

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中