最新記事

英王室

炎上商法の天才メーガン・マークルはどれくらい金持ちか?

2023年1月23日(月)19時50分
佐川恵里子

手にあるカードを最大限活かし金に変える手腕で彼女の右に出るものはいないかもしれない......REUTERS/Andrew Kelly

<結婚した時点でメーガン妃個人の純資産は200万ドル(約2億5,700万円)あったという。そしてNetflixドキュメンタリーや書籍の契約で......>

ヘンリー王子の回顧録、『スペア』(原題:Spare)が1月10日の発売初日から、40万部と、英国のノンフィクション作品史上、最速の売れ行きを記録している。賛否両論が溢れているが、これだけ話題になっているのだから、出版社としては大成功だろう。もちろんヘンリー王子の妻メーガン妃も、だ。

英王室を離脱してからというもの、英王室を批判する暴露ネタを期待されメディアに引っ張りだこのヘンリー王子夫妻。メーガン妃は、昨年、Varietyの「Power of Women 2022」に選出され、ここでもエリザベス2世との関係や彼女の人生に影響を与えた女性について語り、英王室をダシに注目を集めた。

メーガン妃は自身のポッドキャスト番組「Archetypes(アーキタイプス)」で英国なまりの英語を披露したり、英王室メンバーとして活動していたときに起きた「差別的な嫌なこと」を語り、毎週のように炎上していた。

ただ、彼女は抜かりない。「Archetypes(アーキタイプス)」をしっかり商標登録している。手にあるカードを最大限活かし金に変える手腕で彼女の右に出るものはいないかもしれない。

>>■■【動画】ハリーとメーガンはどのくらい稼ぐのか?

メーガン・マークルの純資産

Celebrity Net Worthによると、メーガン妃は夫のハリー王子との間に、6000万ドル(約77億円)の純資産を保有している。

ヘンリー王子との結婚によってサセックス公爵夫人、ダンバートン伯爵夫人、キルキール男爵夫人という称号を得たが、メーガン妃にはそれ以前の俳優としてのキャリアがある。結婚した時点でメーガン妃個人の純資産は200万ドル(約2億5,700万円)あったそうだ。

2020年のはじめに英王室から離脱したヘンリー王子夫妻は、ヘンリー王子が王室を通じて受け取った報酬の権利を手放した。

2020年3月、ハリー王子とメーガン妃は王室から経済的に切り離され、故ダイアナ元妃の遺産から相続した1,300万ドル(約17億2,000万円)分の信託を頼りにしていると、オプラ・ウィンフリーに話したという。しかし、それ以来、ハーリー王子夫妻は信じられないほどの富を築き上げた。

英王室を離れ、メーガン妃の地元である米カリフォルニア州に引っ越した2人は、Netflixと5年間で1億ドル(約128億円)の制作契約を結んだ。長編映画、子供向け番組、ドキュメンタリーなどを制作する。

また、スポティファイとも1,800万ドル(約23億円)の契約を結び、コンテンツ制作や番組の司会など、クリエイティブな活動を展開している。詳しい契約条件は発表されていないが、この契約は3500万ドル(約45億円)の価値があるのではないかと、ある業界専門家は米ニューズウィークに語っている。

>>■■【動画】ハリーとメーガンはどのくらい稼ぐのか?

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ政権の対中AI半導体輸出規制緩和を禁止、超

ビジネス

NY外為市場=ドル小幅高、米利下げ観測で5週ぶり安

ビジネス

米国株式市場=ほぼ横ばい、FRBの利下げ期待が支え

ワールド

ウクライナ外相「宥和でなく真の平和を」、ミュンヘン
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 2
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させられる「イスラエルの良心」と「世界で最も倫理的な軍隊」への憂い
  • 3
    高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい
  • 4
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 5
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 6
    「ロシアは欧州との戦いに備えている」――プーチン発…
  • 7
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 8
    見えないと思った? ウィリアム皇太子夫妻、「車内の…
  • 9
    【トランプ和平案】プーチンに「免罪符」、ウクライ…
  • 10
    【クイズ】日本で2番目に「ホタテの漁獲量」が多い県…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 4
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 7
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 10
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中