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ウクライナ戦争

ロシアに洗脳された市民に食料を届ける、歓迎されない牧師に会った──ドンバス最前線ルポ

CIVILIANS IN DIRE STRAITS

2022年6月14日(火)20時15分
リズ・クックマン(ジャーナリスト)

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ドンバスでの戦闘で破壊された学校の教室 ANNA KUDRIAVTSEVA-REUTERS

タカチェンコはそのリスクの大きさにもかかわらず、いつも歓迎されるわけではない。大多数が東方正教徒であるこの国において、プロテスタントの彼はしばしば疑念の目を向けられる。

ウクライナにおけるプロテスタントは全人口のわずか2%でしかなく、タカチェンコが避難地域のポクロブスクへ移る前でも、彼が所属するブレダール教会に来る礼拝者は33人しかいなかった。

状況をより複雑にさせているのは、長年にわたるロシア政府のプロパガンダが、ロシア語を話す住民の多い東部で大きな影響を及ぼしていることだ。

私が話をしたほかのブレダールの住民たちは例外なく、攻撃はロシアではなくウクライナから受けていると信じている。クレムリンが支配するメディアの主張そのままだ。

ロシアに同情する人々を相手に、どうして自分の命を危険にさらすことができるのかと尋ねると、タカチェンコはこう答えた。「どうして『病人』を放っておけるのか」

その意味するところは「洗脳されている」人々だ。

「私はウクライナが勝つと100%信じている。その後に彼らに巣くう根深い思考を治してみせる」と、タカチェンコは言う。

「目下の心配は、ロシア軍がブレダールに至る道路を支配下に置いていることだ。もはや食料やインスリンを届けることはできない。そうなれば、人々はどうしたらいい?」

From Foreign Policy Magazine

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