最新記事

ウクライナ

ウクライナで目前に迫る史上最大級の戦車戦

Ukraine-Russia Set To Fight Largest Tank Battle in Europe Since World War 2

2022年4月13日(水)17時50分
ジュリア・カルボナーロ

「ドンバス地方での戦いは、大規模な作戦や戦略のもとに、膨大な数の戦車や装甲車、飛行機、大砲を投入した第二次大戦を思い起こさせるものになるだろう」と、NATO閣僚との会談を終えたウクライナのドミトロ・クレバ外相は語った。

「そして、ロシアの準備状況から見て、これは局地的な作戦では終わらないだろう。今、ウクライナを助けてくれなければ、助けが遅すぎて多くの人々が死ぬことになる。今というのは、数週間ではなく数日という意味だ」

ロイターが報じたところでは、チェコはすでにT-72戦車5台とBVP-1またはBMP-1追跡式歩兵戦闘車5台をウクライナに送った。

だがイギリスとドイツは共にウクライナからの戦車派遣の要請を拒否した。イギリスのボリス・ジョンソン首相は 「それは適切ではない」と発言した。

「ウクライナ当局は近いうちにドンバスの各地域で戦闘が活発化すると予測している」と、ウクライナ国防省のオレクサンドル・モツヤニク報道官は語った。

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は11日、ロシア国営放送のインタビューで停戦をしないと宣言し、ウクライナ側外交官との和平交渉のために攻撃を中断するつもりがないことを明らかにした。

ロシア政府は、この新たな局面でウクライナ侵攻のロシア軍総司令官としてアレクサンドル・ドボルニコフ将軍を任命したと言われている。ドボルニコフはシリア内戦で、バシャル・アサド大統領を支援するロシア軍を指揮し、残虐行為をはたらいたとされる。

ニューズウィーク日本版 教養としてのBL入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年12月23日号(12月16日発売)は「教養としてのBL入門」特集。実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気の歴史と背景をひもとく/日米「男同士の愛」比較/権力と戦う中華BL/まずは入門10作品

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

金価格、来年4900ドルに上昇へ 銅値固め・原油は

ワールド

外国人の米国債保有額、10月は2カ月連続減 中国が

ワールド

全国コアCPI、11月は+3%で伸び横ばい エネル

ワールド

TikTok米事業、売却契約を締結 投資家主導の企
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末路が発覚...プーチンは保護したのにこの仕打ち
  • 2
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 6
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 7
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 8
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 9
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 10
    円安と円高、日本経済に有利なのはどっち?
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中