最新記事

台湾有事

「台湾軍は米軍頼りで弱い」は本当か?──台湾の国防相が反論

Taiwan Defense Chief Offers Fighting Talk Amid Doubts About Troop Readiness

2021年10月29日(金)14時16分
ジョン・フェン

10月に入って、中国の軍用機が台湾南西部の国際空域で演習を行ったことが注目された。中国軍機による、台湾の防空識別圏(台湾領空に接近する民間機および軍用機を識別するために台湾が独自に設定した空域)への侵入は、記録的な数にのぼっている。

中国軍機は、台湾本島と東沙島の間を頻繁に飛行している。東沙島は、台湾南部の高雄市から約440キロメートルのところに位置する島だ。最近の分析では、中国が台湾に攻撃を仕掛ける際は、まずこの東沙島を奪取する可能性が示唆されている。ここには現在、台湾の海軍陸戦隊など約500人が守備についている。

邱は議員らに、東沙島の周辺で中国の軍用機や艦船による活動が増えていることから、台湾の防衛計画では2018年移行、東沙島への攻撃の可能性を想定に入れていると説明。東沙島の奪取については、あり得ない事態ではないものの、台湾としては中国軍による部隊動員や中国政府の論調硬化などから兆候を読み取ることができるだろうと述べた。

またAP通信によれば邱は、台湾は米軍に頼らず、中国からのいかなる攻撃に対しても自衛できなくてはならないと語った。

20240528issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年5月28日号(5月21日発売)は「スマホ・アプリ健康術」特集。健康長寿のカギはスマホとスマートウォッチにあり。アプリで食事・運動・体調を管理する方法

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

グリーンピース、仏トタルエナジーズ本社近くのビルに

ワールド

モスクワ郊外の銃乱射、ウクライナが直接関与=ロシア

ビジネス

サムスン労組が異例の集会 公正な賃金要求 K-PO

ワールド

北朝鮮、軍事衛星打ち上げ準備の兆候 韓国が指摘
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:スマホ・アプリ健康術
特集:スマホ・アプリ健康術
2024年5月28日号(5/21発売)

健康長寿のカギはスマホとスマートウォッチにあり。アプリで食事・運動・体調を管理する方法

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決するとき

  • 2

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレドニアで非常事態が宣言されたか

  • 3

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」...ウクライナのドローンが突っ込む瞬間とみられる劇的映像

  • 4

    戦うウクライナという盾がなくなれば第三次大戦は目…

  • 5

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 6

    テストステロン値が低いと早死にするリスクが高まる─…

  • 7

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された─…

  • 8

    韓国は「移民国家」に向かうのか?

  • 9

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 10

    国公立大学の学費増を家庭に求めるのは筋違い

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    娘が「バイクで連れ去られる」動画を見て、父親は気を失った...家族が語ったハマスによる「拉致」被害

  • 4

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 5

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の…

  • 6

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 7

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイ…

  • 8

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決す…

  • 9

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 10

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレ…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中