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AUKUSを批判する中国もフランスも間違っている──エバンズ豪元外相

The Real Risks of the Deal

2021年9月30日(木)08時33分
ギャレス・エバンズ(オーストラリア元外相)

一部の評論家による断定に反して、AUKUSはオーストラリアがついに反中陣営に加わったことを意味しない。

安全保障でアメリカとの関係を最重要視し、経済では中国との関係を最優先する。アジアの多くの近隣国と同様、オーストラリアは近年、そうした立場をはっきりと打ち出してきた。今さらそれを変更する理由はなく、AUKUSがオーストラリアの方針転換の象徴と受け止められるべき理由もない。

オーストラリアの安全保障の未来は、従来の戦略的な対米依存の強みと限界を率直に認識し、アメリカでも尊重する姿勢と独自判断のバランスを取ることに懸かっている。

具体的には、オーストラリアは真の意味で今よりはるかに自立しなければならない。それには、対GDP比2%に設定されている国防予算の増額が必要になるだろう。

中国に対しては的確で偏らないアプローチで臨み、同国の野望の一部の正当性を認めつつ、ほかの点では対抗する用意がなければいけない。防衛面では、アメリカだけでなく、アジアの重要なプレーヤーである日本やインド、韓国、インドネシア、ベトナムとより積極的に協力することで、地域の平和と安定の維持に共同で大きな貢献ができる。

AUKUSにはそれなりのリスクがあるが、いずれも賢明な政治的リーダーシップがあれば解消できる。最近では、あまりお目にかかることのない資質だが、私たちは希望を持っている。

©Project Syndicate

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