最新記事

犯罪

レイプドラッグの恐るべき「効果」を示す映像、被害女性の母親が公開

Mom Shares Video of 'Possessed' Daughter in Hospital After Drink 'Spiking'

2021年8月4日(水)18時20分
ジェームズ・クランプ
お酒を飲む男女

Liudmila Chernetska-iStock

<ナイトクラブで薬物が混入された飲み物を飲まされたとみられる18歳の女性。「何かに憑かれた」ような衝撃的な姿を母親が公開>

英国エセックス州に住むある母親が、衝撃的な動画を共有した。18歳になる娘が初めて行ったナイトクラブで、飲み物に何かを混入され、「何かに憑かれた」かのように見える内容だ。「レイプドラッグ」と呼ばれる薬物を飲まされたと見られ、その恐ろしい姿を見てもらうことで、被害に遭う女性を少しでも減らしたいと考えたのだという。

地元メディア「ユア・サウスエンド」によれば、エセックス州サウスエンドに住む18歳の介護士ミリー・タプリンは、新型コロナウイルス感染症の規制が緩和されたことを受け、友人たちとナイトクラブ「ムームー」に出掛けた。ところがそこで体調が悪くなり、約4時間にわたって入院することになったという。

ミリーはユア・サウスエンドに対し、ある男性から「これを飲んでみて」と渡された飲み物を口にした後、歩くことも話すこともできなくなり、近くの病院に運ばれたと語っている。

「何口かすすったが、アルコール度数が高かったため、あまり飲まなかった。アルコール度数が高い飲み物は苦手だから。それから友人たちと喫煙所に行き、10分後くらいに戻ってきた」とタプリンは振り返る。「その時には、ちょっと気分が悪くなり始めていた。すごく暑いと感じたため、友人たちに、外に出て新鮮な空気を吸いたいと言った」

「向かいの路地で本格的に気分が悪くなった。目がまともに見えなくなって、手の感覚がなくなった。異常事態だと思った。話そうとしても、口がもつれてしまって、うまく話すことができなかった」

デイリー・ミラー紙によれば、彼女が運ばれた病院の医師は母親のクレアに対し、ミリーの飲み物には2種類の薬が混ぜられていたという見解を伝えた。「1つは体をマヒさせるもの、1つは意識を失わせるもの」とのことだった。

増加するデートレイプドラッグ被害

近年、「デートレイプドラッグ」と呼ばれる薬物の使用が各国で問題になっている。標的になった人の飲み物に睡眠導入剤などをこっそり混ぜることで体の自由を奪ったり意識を失わせ、その間に性的暴行を行うといった犯罪が多発しているのだ。

クレアは、入院中のミリーの映像をユア・サウスエンドに渡した。そこには、18歳のミリーが目を見開き、顎と両手を引きつらせ、ベッドの上でもだえ苦しむ姿が映っている。

クレアは入院中の娘について、「これまで見てきた中で最も衝撃的な娘の姿」と表現し、「何かに取りつかれているかのように見えた」と、デイリー・ミラー紙に語った。「彼女は完全に凍り付き、その手はまるでかぎ爪のようだった」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:欧州への不法移民20%減少、対策強化でも

ワールド

米ロ首脳、ウクライナ停戦合意至らす トランプ氏「非

ワールド

トランプ氏「今すぐ検討必要ない」、中国への2次関税

ワールド

プーチン氏との会談は「10点満点」、トランプ大統領
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 3
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コロラド州で報告相次ぐ...衝撃的な写真の正体
  • 4
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務…
  • 5
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 6
    「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(東京会場) …
  • 7
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 8
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 9
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 10
    【クイズ】次のうち、「軍事力ランキング」で世界ト…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 3
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた「復讐の技術」とは
  • 4
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 5
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 6
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 7
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 8
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 9
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 10
    産油国イラクで、農家が太陽光発電パネルを続々導入…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失…
  • 6
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中