最新記事

仮想通貨

ビットコイン、大手企業の買いで反発。インフレヘッジ資産の地位確立か

Bitcoin Bounces Back as Investors Seek Hedge Against Inflation

2021年2月25日(木)15時38分
スコット・リーブス

「今回の追加購入は、ビットコインは信頼できる価値の保管場所になり得るという我々の考えを改めて示すものだ」とセイラーは述べ、さらにこう続けた。「我々は今後も、余剰資金でビットコインを取得する戦略を追求していくつもりだ。市場の状況次第では、ビットコインを買い足す資金を確保するために、債券や持ち分証券を発行することもあり得る」

ツイッターのジャック・ドーシーCEOが運営するフィンテック企業のスクエアは、23日の決算発表の中で、2020年第4四半期に1BTCあたり平均5万1235ドルで、3318BTCを購入したことを明らかにした。

同社は10月にも4709BTCを購入したことを明らかにしており、2020年末時点で、ビットコインは同社の流動資産の5%を占めている。スクエアが2020年にビットコインに投じた額は5000万ドル。ドーシーは21日、ビットコインはいずれインターネットの「単一通貨」になるだろうとメディアで発言した。

マスターカードとペイパルは、決済システムでビットコインの取り扱いを開始する計画を発表。先日、15億ドルを投じてビットコインを購入したことを発表したテスラは、テスラの電気自動車をビットコインで購入できるようにする考えも表明している。

インドの準備銀行は懸念を強める

多くの投資家が、ビットコインをインフレに対するヘッジ資産として見ている。

アメリカでは今後、経済活動の再開に伴う消費需要の拡大や、追加経済対策をはじめとする政府の支出増加に伴ってインフレが進むと予想されており、このところ長期債の利回りは上昇している。

30年債の利回りは、2020年1月以来の最高水準に近い2.243%に上昇した。国債の価格と利回りは逆の動きをする。

FRB(米連邦準備理事会)のジェローム・パウエル議長は、FRBが国債の買い入れの制限と、現在0%~0.25%に据え置いているフェデラルファンド金利の誘導目標の引き上げを検討する可能性があると述べた。

一方で、アジア3位の経済大国であるインドの準備銀行(中央銀行にあたる)は、仮想通貨がインド経済の安定性を脅かす可能性があると懸念を表明。ヒンドゥスタン・タイムズ紙は、この懸念がビットコインの規制強化につながる可能性があると報じた。インド準備銀行は2018年に、銀行が仮想通貨による取引を扱うことを禁止している。

インドの議会では現在、民間の仮想通貨を国内で禁止し、政府公認のデジタル通貨をつくる法案が審議されている。

ニューズウィーク日本版 イラン革命防衛隊
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月24号(3月17日発売)は「イラン革命防衛隊」特集。イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米ユナイテッド航空 、秋まで運航便5%削減 中東情

ワールド

米政府、輸送中のイラン産原油売却を容認 30日間の

ワールド

米、イラン戦争の目標達成に近づく=トランプ氏

ワールド

イラク、外国企業運営の油田で不可抗力宣言 ホルムズ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラリアの「NVES規制」をトヨタが切り抜けられた理由
  • 3
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 4
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 5
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 6
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    将来のアルツハイマー病を予言する「4種の先行疾患」…
  • 9
    「嘘でしょ!」空港で「まさかの持ち物」を武器と勘…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 5
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 6
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 7
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 8
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中