最新記事

感染第3波

東京都2日のコロナ新規感染556人、重症者129人 小池知事「新規陽性者を7割以下に」

2021年2月2日(火)23時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

東京都の小池知事は緊急事態宣言の延長を受けて、「新規陽性者を7日間移動平均で前週の7割にしたい」と語った。

東京都は2月2日、都内で新たに556人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。

この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:13人(約2%)
10代:25人(約4%)
20代:114人(約21%)
30代:93人(約17%)
40代:89人(約16%)
50代:67人(約12%)
60代:47人(約8%)
70代:36人(約6%)
80代:51人(約9%)
90代:20人(約4%)
100歳以上1人(約0.18%)
となっている。また65歳以上の高齢者は133人となっており、全体の24%を占めている。

また、重症者は前日の133人に対して129人となっている。

これで東京都内で確認された陽性者の累計は10,0790人となった。

新規陽性者が減少傾向に転じたことから、医療提供体制のひっ迫を受けて増加していた自宅療養者と入院・療養等調整中も減少しつつある。自宅療養者は3,851人と1月3日以来、約1カ月ぶりに4000人を下回り、入院・療養等調整中も3,433人となっている。

またPCR検査などでの陽性率も1月7日の14.5%から徐々に下がりはじめており、7日間移動平均値をもとに算出した1日の数値は6.6%にまで低下している。

小池知事「7日間移動平均の新規陽性者を7割に」

こうしたなか、政府は1月7日から2月7日を期限に発令している緊急事態宣言について、新規陽性者は減少傾向にあるものの、まだ十分ではないとして栃木県を除く10都府県で3月7日まで延長することを決定した。

これを受けて東京都小池知事は臨時の記者会見で「都では新規陽性者数がご承知のように減少傾向にはあるが、年末年始の急拡大でその前の水準に戻ったということに過ぎない。重症者の数は高止まりをしており、そして医療提供体制のひっ迫は長期化しているという状況である。ここで緩めてしまうとすぐに再拡大をする、このことに気を使わなければならない。東京の医療を守り都民の命を守る、そのためには徹底をして人の流れを抑え込む対策を取っていく。なんとしてでも今ここでウイルスを抑え込んでいかなければならない」と語った。

そのうえで「ここ数日の新規陽性者数を7日間の移動平均で見ると前週に比べて約7割前後まで抑えられている。仮に今後新規陽性者数が1週間前の7割以下で推移をしていった場合にどうなるか? 3月初旬には1日あたりの新規陽性者が140人、つまり都民10万人あたり1人以下になる。7日間移動平均を7割以下にする、これを目安に今こそもう一段のご協力を皆様さんにお願いしたい」と述べ、いま一段の感染症対策の徹底を呼びかけた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米金利先物、9月利下げ確率60%に小幅上昇 PCE

ビジネス

ドル34年ぶり157円台へ上昇、日銀の現状維持や米

ワールド

米中外相会談、ロシア支援に米懸念表明 マイナス要因

ビジネス

米PCE価格指数、3月前月比+0.3%・前年比+2
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 6

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 7

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    「性的」批判を一蹴 ローリング・ストーンズMVで妖…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中