最新記事

感染第3波

東京都、7日の新型コロナ新規感染299人を確認 重症55人含む病床使用率70%近くに

2020年12月7日(月)21時15分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

東京都は7日、都内で新たに299人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。 写真は都内で撮影 REUTERS - Kim Kyung-Hoon

東京都は7日、都内で新たに299人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。

この日確認された陽性者は、20代と30代が131人で約44%、40代と50代を合わせて84人で約28%、70代以上の高齢者は41人で約14%を占めている。また、感染経路が不明な人は174人で全体の約58%になっている。

これで都内で確認された陽性者の合計は44,003人となった。また7日時点で東京都の基準による重症者は前日から1人増えて55人、軽症者も含めた入院患者全体では1,847人になっている。都の確保している病床は2640床で、病床使用率は6日から70%近くになっており、医療提供体制の逼迫が深刻になっている。

11月に入って顕著となってきた新型コロナウイルスの感染第3波は、感染経路として家庭内での感染がもっとも多くなっているほか、企業や飲食店などでもクラスターが発生し感染拡大防止が難しい状況になっている。

東京都は11月28日から12月18日までの3週間、飲食店とカラオケ店に対し、営業時間を午後10時まで短縮するよう要請している。また、GoToトラベルキャンペーンの東京都民の利用について、65歳以上の高齢者と基礎疾患をもつ人の利用について12月17日まで自粛するよう要請している。17日出発分までについては1日午後6時から13日の間に旅行の解約を申し出ればキャンセル料が無料になる。

小池知事、都外検体への対応を国に求める

一方、東京都の小池知事は6日朝に出演したNHKの番組内で、東京都外に住む人が都内の民間の医療機関に検体を持ち込み、陽性と判定されて都内の感染数として計上される事例が相次いでいることにふれて、「東京全体の傾向を分析するうえで、この数字は省いていかないといけない」と述べて、国に対応するように求めた。


newsweek_20201207_150449.png

東京都・新型コロナウイルス新規陽性患者の推移

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

英シェル、BP買収を巡る報道を否定 「市場の憶測に

ビジネス

米5月新築住宅販売、7カ月ぶり低水準 在庫は07年

ビジネス

米経済、関税による「スタグフレーション的」減速へ=

ワールド

米フォード、大半の従業員に週4日出勤義務付け 9月
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係・仕事で後悔しないために
  • 3
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々と撤退へ
  • 4
    人口世界一のインドに迫る少子高齢化の波、学校閉鎖…
  • 5
    「子どもが花嫁にされそうに...」ディズニーランド・…
  • 6
    【クイズ】北大で国内初確認か...世界で最も危険な植…
  • 7
    都議選千代田区選挙区を制した「ユーチューバー」佐…
  • 8
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 9
    細道しか歩かない...10歳ダックスの「こだわり散歩」…
  • 10
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 8
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 9
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 10
    「アメリカにディズニー旅行」は夢のまた夢?...ディ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中