最新記事

クーデター

西アフリカのマリで軍兵士の一部が反乱 大統領らを拘束

2020年8月19日(水)10時32分

西アフリカのマリで18日、反乱を起こした軍兵士の一部が首都バマコでケイタ大統領や政府高官らを拘束した。モーリタニアで6月30日、代表撮影(2020年 ロイター)

西アフリカのマリで18日、反乱を起こした軍兵士の一部が首都バマコでケイタ大統領や政府高官らを拘束した。同国ではイスラム過激派が活発化し、大規模な反政府デモも繰り広げられており、政情悪化が深刻となった。

軍兵士の一部は同日午前にバマコ近郊のカティの軍基地で反乱を起こし、政府や軍の高官を多数拘束した。

ソーシャルメディアに掲載された動画では、軍用車列の中にいるケイタ大統領とシセ首相が武装した兵士に囲まれている姿が映されている。ロイターは動画が本物かどうかを確認できていない。

反乱した軍兵士を率いているのが誰かや、反乱の理由は不明。軍の報道官は情報はないとコメントした。

6月以降、大規模デモを組織してきた反大統領勢力の連合体「M5―RFP」の広報担当はロイターに「これは軍のクーデターではなく、民衆の蜂起だ」と述べ、反乱勢力への支持を示唆。

ケイタ大統領が拘束されたとのうわさが市民の間で広まる中、中心部の広場には何百人もの反政府デモ隊が詰めかけ、歓声を上げた。

デモ隊は汚職のほか、イスラム過激派の活動が活発な同国北部と中部の治安悪化を巡り、ケイタ大統領を批判してきた。

同国では2012年にも軍部隊がカティの軍基地で反乱を起こしており、これがクーデターに発展し、当時のトゥーレ政権の崩壊につながった。しかし旧宗主国フランスが翌年に軍事介入し、反乱勢力を排除した。

フランスを含む主要国やアフリカ連合(AU)は今回の軍兵士の反乱を非難した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・コロナ感染大国アメリカでマスクなしの密着パーティー、警察も手出しできず
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・新たな「パンデミックウイルス」感染増加 中国研究者がブタから発見
・韓国、ユーチューブが大炎上 芸能人の「ステマ」、「悪魔編集」がはびこる


20200825issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年8月25日号(8月18日発売)は「コロナストレス 長期化への処方箋」特集。仕事・育児・学習・睡眠......。コロナ禍の長期化で拡大するメンタルヘルス危機。世界と日本の処方箋は? 日本独自のコロナ鬱も取り上げる。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英中銀、イラン情勢巡り「供給ショック」警告 金融安

ビジネス

欧州でテスラ車販売回復が鮮明、3月は仏3倍・北欧3

ワールド

NASA、半世紀ぶり有人月探査へ打ち上げ 「アルテ

ビジネス

米自動車販売、第1四半期はGMとトヨタが前年比減 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経済政策と石油危機が奏でる「最悪なハーモニー」
  • 3
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    北京に代わる新都市構想は絵に描いた餅のまま...大幅…
  • 6
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 7
    カンヌ映画祭最高賞『シンプル・アクシデント』独占…
  • 8
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 9
    「え、なんで?」フライト中に操縦席の窓が覆われて…
  • 10
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 10
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中