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自由の行き過ぎ? マスクをするのがイヤで店員に催涙スプレー

Missouri Woman Pepper-Sprays Workers Who Asked Her to Wear a Face Mask

2020年8月5日(水)18時25分
セレン・モリス

カリフォルニア州サンフランシスコでは7月、バスの運転手が男性乗客3人にマスクを着けるよう数回にわたって注意したところ、襲撃される事件が起きた。サンフランシスコ市では、バス乗車時にマスク着用が義務づけられている。警察によるとバスの運転手は、乗客3人がマスクの着用を拒んだので、彼らを下車させるためにバスを停車すると、乗客の1人に木製バットで殴打されたという。

マスク着用を拒む乗客や買い物客に注意したほかの客が、敵意を向けられたり暴力を受けたりする事件もある。

ブロガーのぺレス・ヒルトンがツイッターに投稿した動画には、カリフォルニア州のスーパーマーケットで、ほかの買い物客からマスクを着用するよう注意された女性客が、「駐車場で撃ってやる」と脅している様子がおさめられている。

ワシントン州の食料品店では、マスク着用を拒否する女性客が、ほかの客たちに対して暴言を吐き、自分が買い物している通路から離れろと怒鳴り続けるひと幕があった。

BBCによれば、マスク着用をめぐる争いは11月の大統領選に向けてますます激しさを増している。マスクをするかしないかは、公共の安全を重視する民主党支持者と個人の自由を重視する共和党支持者という長年の党派争いに根差しているからだ。

(翻訳:ガリレオ)

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