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感染第2波

東京都、新型コロナウイルス新規感染237人 小池都知事「4連休、高齢者や既往症もつ方は外出控えて」

2020年7月21日(火)21時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

都内で新たに237人程度の新型コロナウイルス感染者が確認された。小池都知事は「この4連休、都民の方、とりわけ高齢者や既往症もつ方は外出を控えていただきたい」と語った。写真は7月10日都内で。REUTERS/Issei Kato

東京都は21日、都内で新たに237人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。
陽性者が100人を超えるのはこれで13日連続、200人を超えるのは今月8度目となる。この1週間合計では1627人と感染拡大に歯止めがかからない状態だ。

これで都内で確認された陽性者の合計は9816人。7月に入ってから確認された陽性者の合計は3691人となり、これまでに確認された陽性者全体の3割にものぼっている。

こうした状況を受けて、小池都知事は「この4連休、都民の方、とりわけ高齢者や既往症もつ方には外出を控えていただきたい」と語った。

<関連記事:東京都、22日の新型コロナウイルス新規感染230〜240人程度 累計で1万人を突破

東京都では4月17日に206人の感染確認をピークに、徐々に新規陽性者が減り続け、5月23日には新規陽性者が2人まで減少。感染拡大の抑え込みに成功したかに見えたが、その後、新規陽性者が増加。7月に入ってからは連日100人以上の、感染拡大が続いている。感染者が2人と最少だった5月23日以降の累計では4687人となっている。

この日確認された陽性者のうち、20代と30代が合わせて137人で全体の58%、40代と50代は67人で28%を占めるているほか、70代が10人、80代が8人と高齢者にも感染が広がっている。また感染経路が不明な人は120人で50%を占めている。

東京都は陽性者が急増していることについて、PCR検査の実施数が1日あたり4000人以上と増えていることも理由にあげているが、陽性率も7月10日以降は6%と高まっており、感染第2波が現実のものになりつつある。

東京都・新型コロナウイルス陽性患者数

 *こちらの数値は速報値ベースです。
 

東京都・新型コロナウイルス陽性患者数・累計

 *こちらの数値は速報値ベースです。
 

PCR検査等の結果

 

感染者の現在の状況

*チャーター機帰国者、クルーズ船乗客等は含まれていない
*「重症」は、集中治療室(ICU)等での管理又は人工呼吸器管理が必要な患者数を計上
*退院者数の把握には一定の期間を要しており、確認次第数値を更新している
 


【関連記事】
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