最新記事

中台関係

中国戦闘機、台湾防空識別圏に一時侵入 警告受け圏外に退去

2020年6月9日(火)16時38分

台湾の国防部(国防省)は9日、複数の中国戦闘機が台湾南西の防空識別圏に短時間侵入したため、空軍が警告を発したと明らかにした。写真は台湾空軍のミラージュ2000戦闘機。2019年1月、新竹市で撮影(2020年 ロイター/Tyrone Siu)

台湾の国防部(国防省)は9日、複数の中国戦闘機が台湾南西の防空識別圏に短時間侵入したため、空軍が警告を発したと明らかにした。

侵入したのは「Su-30」戦闘機。国防部は、これらの戦闘機に警告の言葉を伝え、空軍機が圏外に「退去させた」と説明した。

中国はかねてより、台湾の蔡英文総統が独立を志向しているとして圧力をかけている。先月下旬には人民解放軍の幹部が、台湾独立の阻止に他に方法がなければ武力行使も辞さないと述べた。

台湾は、中国がここ数カ月、台湾付近で軍の活動を活発化させていると批判。米軍の艦船は不定期に台湾海峡を航行している。

台湾国防部は9日、別の声明で、米軍のC─40A輸送機が許可を得て防空識別圏に入ったと発表した。台湾の空港には着陸しなかったとしている。

台湾メディアは、米軍機は沖縄の在日米軍基地から飛び立ち、東南アジアに向かう途上で台湾北部と西部の上空を通過したと報じた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・東京都、新型コロナウイルス新規感染12人 2桁台9日連続
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・3万人死亡のイタリアが欧州で真っ先に国境開放した切実な理由
・街に繰り出したカワウソの受難 高級魚アロワナを食べたら...


20200616issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年6月16日号(6月9日発売)は「米中新冷戦2020」特集。新型コロナと香港問題で我慢の限界を超え、デカップリングへ向かう米中の危うい未来。PLUS パックンがマジメに超解説「黒人暴行死抗議デモの裏事情」

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

クルド武装組織PKKが解散決定、「使命完了」 トル

ワールド

シリアに「トランプタワー?」、米大統領との会談実現

ワールド

欧州主要国とEU、ウクライナ支援強化を協議 外相会

ビジネス

サウジ皇太子、AI技術の開発・管理会社を設立
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映った「殺気」
  • 3
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因は農薬と地下水か?【最新研究】
  • 4
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 5
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 6
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 7
    「出直し」韓国大統領選で、与党の候補者選びが大分…
  • 8
    「がっかり」「私なら別れる」...マラソン大会で恋人…
  • 9
    ハーネスがお尻に...ジップラインで思い出を残そうと…
  • 10
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 7
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 8
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 9
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..…
  • 10
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中