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トランプ、新型コロナウイルス対策で防衛生産法発令へ 病院船派遣

2020年3月19日(木)07時47分

トランプ米大統領は18日、新型コロナウイルス対策で防衛生産法(DPA)を発令すると発表した(2020年 ロイター/JONATHAN ERNST)

トランプ米大統領は18日、新型コロナウイルス対策で防衛生産法(DPA)を発令すると発表した。マスクや人工呼吸器など、新型コロナ封じ込めに向けた取り組みで必要な備品の生産を加速させる特別権限の行使を可能とする。同日中に署名する見通し。

トランプ大統領は会見で「われわれは目に見えない敵を打倒する」と言明し、「必要となる場合に備え、防衛生産法を発令する」と述べた。

メキシコ国境で不法入国者を強制送還させる権限を米当局に与える法律も発令する見通しと述べた。

さらに、病院船を新型コロナの感染が深刻なニューヨークに派遣し、2籍目を米西海岸に派遣する計画も明らかにした。

ムニューシン財務長官が前日、新型コロナ対策で行動しなければ、米失業率が20%に達し、経済が長期的な打撃を受ける可能性があると警告したことについては、「最悪のシナリオの下でしか起こり得ない」とし、「そのような状況には近づいていない」と強調した。

また、新型コロナを「中国ウイルス」と表現し批判されたことについて、トランプ大統領は「人種差別主義ではない。新型コロナは中国から来たのだ」と述べ、自身を擁護した。

トランプ大統領の新型コロナ対策顧問を務めるデボラ・バークス氏は、若年層の新型コロナ患者がフランスやイタリアで重症化しているケースも確認されていると警鐘を鳴らし、新型ウイルス感染拡大を遅らせる15日間の取り組みを求める政府の指針に従うよう促した。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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