最新記事

環境

ニューデリー、北京の2倍汚れてる 大気汚染都市ワースト30のうち21はインド

2020年2月27日(木)13時22分

スイスに拠点を置く団体IQエアビジュアルが発表した2019年の報告書によると、インドの首都ニューデリーが2年連続で世界で最も大気汚染が深刻な都市となった。写真はスモッグでかすむニューデリー。2019年12月撮影(2020年 ロイター/Anushree Fadnavis)

スイスに拠点を置く団体IQエアビジュアルが発表した2019年の報告書によると、インドの首都ニューデリーが2年連続で世界で最も大気汚染が深刻な都市となった。

また、世界で最も大気が汚れている30都市のうち、21がインドの都市だった。

調査は大気中の微小粒子状物質「PM2.5」の平均濃度を測定。それによると、ニューデリーは1立方メートル当たり98.6マイクログラムで、9位となった中国・北京(42.1マイクログラム)の2倍以上だった。

ニューデリーの大気汚染は、自動車の排ガス、産業関連の排気、建設現場の粉塵、ごみ焼却や近郊で行われる余剰作物焼却などが原因。

ただ19年には、インドのPM2.5濃度は前年に比べ「広範囲な改善」が見られたと調査は指摘した。主に、好ましい気象条件、政府の大気清浄化対策、経済全体の減速などが奏功したとみられている。

調査は、「改善は見られるものの、インドは依然、深刻な大気汚染問題に直面している」とした。

[ニューデリー ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【関連記事】
・クルーズ船のフィリピン人80人に陽性反応 約400人は帰国後隔離へ
・遂に「日本売り」を招いた新型肺炎危機──危機を作り出したのはメディアと「専門家」
・感染者2200万人・死者1万人以上 アメリカ、爆発的「インフル猛威」のなぜ


20200303issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年3月3日号(2月26日発売)は「AI時代の英語学習」特集。自動翻訳(機械翻訳)はどこまで使えるのか? AI翻訳・通訳を使いこなすのに必要な英語力とは? ロッシェル・カップによる、AIも間違える「交渉英語」文例集も収録。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=主要3指数が1%超高、利下げ観測強ま

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、146円台後半 地合回復短

ワールド

独財務相「EUは強く交渉すべき」、訪米で鉄鋼輸出割

ワールド

ネタニヤフ氏、ガザ全面制圧に向け攻撃拡大に傾く 5
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザベス女王の「表情の違い」が大きな話題に
  • 4
    こんなにも違った...「本物のスター・ウォーズ」をデ…
  • 5
    【クイズ】1位はアメリカ...世界で2番目に「原子力事…
  • 6
    自分を追い抜いた選手の頭を「バトンで殴打」...起訴…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 9
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 10
    すでに日英は事実上の「同盟関係」にある...イギリス…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 4
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 5
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 6
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 7
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 8
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 9
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 10
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 7
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中