最新記事

サメ

海岸に打ち上げられた脚はサメに食われた人間のもの?

Shark Attack Suspected After Human Leg Washes Up On Beach

2019年12月18日(水)18時15分
シェーン・クロウチャー

疑似餌に飛びつくホオジロザメ(南アフリカ) USO/iStock.

<オーストラリアの海岸に人間の脚が流れ着いた。サメに襲われたサーファーかダイバーのものか>

12月17日、オーストラリアの海岸に人間の片脚が打ち上げられた。地元紙によると、サメの餌食になった犠牲者の一部である可能性が高い。

豪ニューサウスウェールズ州マイルズタムのノース・ビーチ付近の住人は、シドニー・モーニング・ヘラルド紙の取材に対し、「脚のかなりの部分」がウエットスーツのようなものに覆われた状態で見つかったと話した。足もついていたという。

「脚はかなり長い間、海につかっていたようだ」と、この住民は語った。また別の住民は、脚の先には足骨がついていて、黒のダイビングブーツのようなものに覆われていたと証言する。

またもう一人の目撃者は、脚の先には足骨が見えて、黒のダイビングブーツのようなものを履いていたと言う。

サメとの遭遇、間一髪動画5本


警察によると、この脚の持ち主は、水泳、サーフィン、ダイビングのいずれかを行っていてサメに襲われた可能性が高いという。

脚はこの海岸にたどり着く前、海に浮かんで数百キロの距離を移動してきた可能性もある。

「午後2時過ぎ、警察に出動要請があった。海岸に打ち上げられた人間の脚を見つけたという通報だ」と、ニューサウスウェールズ州警察の広報担当者は本誌に語った。

今年に入り、世界のあちこちでサメに襲われる事件が相次いでいる。

12月に入ってからは、ハワイ州マウイ島の海岸沿いの町、キヘイの沖合で、パドルボードに乗っていた男性がイタチザメにボードをかまれる事件が起きた。

ここにいてはいけない

ラリー・オベルト(57歳)というこの男性は、海岸から約60メートルの沖合で、体長約3.5メートルのサメに襲われた。サメは、オベルトが乗っていた空気注入式のスタンドアップ・パドルボードに噛みついてオベルトをたたき落とした。ボードには穴が開き空気は抜けてしまったと、地元テレビ放送の「ハワイ・ニュース・ナウ」は報じる。

「そのサメの姿が目に入った時は、『何てことだ、こいつはおれのボードより大きいぞ』と思った」と、オベルトは地元報道機関のマウイ・ナウに語った。「畏敬の念もあったが、同時に、ここにいてはいけないとも思った。『ここから逃げなければ』と心を決めた。サメだからね」

オベルトは泳いで、ボードに乗っていたもう一人の男性に助けを求めた。2人がボードに乗って海岸に戻る間、サメは2人を激しく追い回したという。

11月には、フロリダ州オーランド近郊のココアビーチで、サーファーがカマストガリザメに片足をかみちぎられそうになる事件が起きた。被害者は海岸まで自力で泳ぎ、病院に運ばれた。

「傷はすべて縫い合わされた。腱が裂けて、足の指もあまり状況は良くない。この病院があってよかった。」と、この人物はクリック・オーランドに語った。

(翻訳:ガリレオ)

20191224issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

12月24日号(12月17日発売)は「首脳の成績表」特集。「ガキ大将」トランプは落第? 安倍外交の得点は? プーチン、文在寅、ボリス・ジョンソン、習近平は?――世界の首脳を査定し、その能力と資質から国際情勢を読み解く特集です。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

カタール、ガス生産国に貿易障壁反対を呼びかけ

ビジネス

中国系電池メーカー、米工場の建設断念 ミシガン州が

ワールド

「経済あっての財政」が基本、戦略的に財政出動 高市

ワールド

英財務相、所得税引き上げ検討 財政赤字削減で=ガー
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 2
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシアに続くのは意外な「あの国」!?
  • 3
    「ママ、ママ...」泣き叫ぶ子供たち、ウクライナの幼稚園をロシアが攻撃 「惨劇の様子」を捉えた映像が話題に
  • 4
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 5
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 6
    「宇宙人の乗り物」が太陽系内に...? Xデーは10月2…
  • 7
    国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の…
  • 8
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 9
    【ムカつく、落ち込む】感情に振り回されず、気楽に…
  • 10
    「石炭の時代は終わった」南アジア4カ国で進む、知ら…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 6
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 9
    「ママ、ママ...」泣き叫ぶ子供たち、ウクライナの幼…
  • 10
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中