最新記事

ペット

野良ネコが増え続けるオーストラリアで「1世帯2匹まで」のネコ規制条例

Australian Town Introduces Two-Cat Policy

2019年9月6日(金)14時30分
カシュミラ・ガンダー

マウントバーカーの新条例では1世帯で飼えるネコは2匹までに制限される skynesher/iStock.

<2020年から施行される条例ではネコの夜間外出禁止令も制度化される>

全国的に野良ネコが増加し、野生動物への悪影響が問題となっているオーストラリアで、飼いネコの数を「1世帯あたり2匹」に制限する条例を導入する町があらわれた。

オーストラリア南部アデレード近郊の町マウントバーカーでは、2020年以降、夜8時から朝7時までの夜間にネコを屋外で放し飼いにしておくことが禁止される。この夜間外出禁止令を破ったネコは、飼い主のもとに返されるか、施設に収容されるか、または新しい飼い主のところに引き取られる。

一方で飼い主はネコの登録を義務付けられ、迷子になったネコを飼い主に戻すことができるようになる。

「条例で重要なのは、ネコの迷惑行動に対処することだ」と、町議会は声明で述べている。

声明では、「攻撃的な行動や不愉快な騒音、悪臭によって、住民の平穏、安らぎ、利便性を侵害した」場合、ネコは「迷惑」と定義されている。さらに、環境を破壊したり個人の所有物を損壊した場合、また土地の所有者の同意なしに立ち入ったり、排便、排尿した場合にも「迷惑」と見なされる可能性もある。

去勢措置や近隣住民の許可が必要

町議会ではまずネコの飼い主と話し、それでも迷惑行動が収まらない場合には「法的措置を講じる」としているが、この文言が何を意味するかは不明だ。

マウントバーカー町議会は、一般住民の調査メンバーを含む審議会の開催を経て、条例の草案を作成。条例には試行期間が設けられ、最終的には適用除外や罰金、法的措置などの詳細が決められる。

すでに2匹以上のネコを飼っている住民はこの条例の適用外となる。しかしその場合でも飼い主は、議会に申請して許可を得る必要がある。また去勢措置を施したり、ネコを飼うことへの近隣住民の許可も直ちに取得しなければならない。

2匹以上のネコを飼う世帯主は、当局が定義する「不衛生、迷惑な状態」を生じさせないよう注意しなければならない。議会は、ネコに関する苦情を受けたり、ネコが夜間に外出しているのが認められたりしたら、飼うネコを増やすのを認めないケースもあると忠告している。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国コスコの船舶がホルムズ海峡通過、2度目の試み 

ビジネス

金融政策「良い位置」、イラン情勢の影響見極めへ様子

ビジネス

米FRB議長、新卒者の長期的な雇用見通し楽観視 A

ワールド

エジプト大統領、トランプ氏にイラン紛争停止訴え 原
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思われるドローンの攻撃を受け大炎上
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    ビートルズ解散後の波乱...「70年代のポール・マッカ…
  • 6
    ヒドラのように生き延びる...イランを支配する「革命…
  • 7
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 8
    アリサ・リュウの自由、アイリーン・グーの重圧
  • 9
    【銘柄】東京電力にNTT、JT...物価高とイラン情勢に…
  • 10
    イタリアに安定をもたらしたメローニが国民投票で敗…
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」モナコ舞踏会に見る富と慈善
  • 4
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 5
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 6
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 7
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 8
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 9
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 10
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中