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オマーン沖でタンカー攻撃、米は背後にイランと非難 原油先物価格が急騰

2019年6月14日(金)10時27分

原油輸送の要衝であるホルムズ海峡に近いオマーン沖で13日、石油タンカー2隻が攻撃を受けた。写真は火災が発生したタンカーの消火活動を行うイランの海軍艇(2019年 ロイター/TASNIM NEWS AGENCY)

原油輸送の要衝であるホルムズ海峡に近いオマーン沖で13日、石油タンカー2隻が攻撃を受けた。事件は米国とイランとの間の緊張が高まる中で発生。米国務長官は攻撃の背後にイランがいるとの見解を表明し、緊張が一段と高まる懸念から原油価格が急騰した。

攻撃を受けたのはノルウェーのフロントラインが所有する「フロント・アルタイル」と、国華産業(東京都千代田区)が運航する「コクカ・カレイジャス」(船籍パナマ)。フロント・アルタイルでは爆発が起き、火災が発生。乗組員は避難し、付近を航行中の船舶に救助された後、イランの救命艇に乗り移った。関係筋によると、フロント・アルタイルは磁気機雷による攻撃を受けた可能性がある。コクカ・カレイジャスの乗組員も無事に救助された。

事件を受けポンペオ米国務長官は記者会見を行い、「オマーン沖で発生した攻撃について、米政府はイランが攻撃の背後にいたと判断している」とし、「機密情報、使用された武器、こうした攻撃の実施に必要な手腕、イランによる船舶に対する類似した攻撃に加え、この海域で活動するいかなるグループもこのような高度な攻撃を実施する能力は備えていない事実を踏まえ、米政府はこのような判断を下した」と述べた。ただ、具体的な証拠は示さなかった。

米国が昨年、2015年のイラン核合意から撤退したことを受け、米国とイランとの間の緊張は高まっており、イランはこれまでも繰り返し、米国の制裁措置によりイラン産原油の輸出が不可能になった場合は原油輸送の要衝であるホルムズ海峡を閉鎖すると警告してきた。

イランのザリフ外相は安倍首相のイラン訪問中にこの問題が発生したことに言及し、攻撃は「疑念を抱かせる」とツイッターに投稿。域内の対話を呼び掛けた。

この付近の海域で5月12日に発生した石油タンカー4隻に対する攻撃について、米政府はイランが背後にいたとの見解を表明。イランは否定している。

これまでのところ犯行声明などは発表されていない。

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