最新記事

運転免許

93歳の英女王、免許自主返納の殿下に続き「運転やめます」

2019年4月24日(水)17時00分
松丸さとみ

エリザベス女王の車好きは有名だが...... The Tig-Youtube

<英国のエリザベス女王は、自動車の運転好きで知られていたが、先月、93歳となり「もう車の運転をしない」と決意したという......>

殿下の事故受け、お付きの人から助言

先日21日に93歳の誕生日を祝った英国のエリザベス女王が、最近決意したことがある。「もう車の運転をしない」ということだ。

日本でも高齢者が運転する車が事故を起こす悲しいニュースが相次いでいるが、英国でも高齢ドライバーが免許の自主返納を決断する傾向にある事情は同じようだ。

エリザベス女王の夫君、エディンバラ公フィリップ殿下(97)が今年1月、交通事故を起こした話は記憶に新しい。英国王室の別邸サンドリンガム・ハウス近くで運転中に別の車に衝突し、女性を負傷させてしまった。フィリップ殿下は無傷だったものの、殿下の車が横転したほどの事故だった。

それからからわずか2日後、今度はシートベルトなしで公道を運転する姿が写真に撮られてしまい、警察当局から注意を受けた。最初の事故から3週間後の2月9日、フィリップ殿下は運転免許証を自主返納したという。

ザ・タイムズ紙によると、フィリップ殿下のこうした事故を受けて、王室セキュリティ・チームから助言を受け、エリザベス女王は公道で車を運転するのをやめると決意したのだという。ただし、女王は車を運転するのに免許証は不要なので、「免許返納」という概念はない。

なお、英国では運転免許証に年齢の上限はなく、日本のように高齢ドライバーが更新時に受ける認知機能検査もない。

女王特権で免許不要、かつては自動車整備も

エクスプレス紙によると、英国の運転免許証は女王の名前で発行されるため、女王本人は車を運転するのに免許証は必要ないと英国の法律で定められている。当然、女王は運転技能のテストを受ける必要もない。

「そもそも女王なのだからお抱えドライバーがいて自分で運転なんてしないでしょ?」と思う人もいるかもしれないが、実はエリザベス女王の車好きは有名で、自分で運転している姿は頻繁にメディアで報じられている。日本の感覚からすると王室の人間、しかも元首が自らハンドルを握るということ自体驚いてしまうが、女王は第2次世界大戦中、補助地方義勇軍(英国陸軍の女性部隊)で自動車の整備士をしていた。そのため、自動車に関する知識は運転だけにとどまらないだろう。

そんな車の好きの女王ゆえ、タイムズ紙は、運転をやめるというのにはかなり渋々同意したのではないかと報じている。女王はそのため、王室所有の私有地では今後も元気に運転を続けるとみられている。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米ジェフリーズ、米地銀への支払い義務違反を否定

ワールド

米韓軍事演習に北朝鮮反発、「想像絶する恐ろしい結果

ビジネス

アングル:1970年代の再来か、中東紛争でスタグフ

ビジネス

NZ航空が運賃引き上げ、中東紛争の影響でジェット燃
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目のやり場に困る」密着ウェア姿がネットを席巻
  • 4
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 5
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ル…
  • 6
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 7
    「巨大な水柱に飲み込まれる...」米海軍がインド洋で…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    プーチンに迫る9月総選挙の暗雲
  • 10
    人間ダンサーを連れて「圧巻のパフォーマンス」...こ…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 6
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 10
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 9
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中