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メイ英首相、「合意なき離脱」と「離脱延期」の採決を議会に提案

2019年2月27日(水)11時08分

メイ英首相は、議会で演説し、EUと合意した離脱案の修正が議会で否決された場合、「合意なき離脱」と「離脱延期」の双方について2週間以内に議会で採決を行うことを提案した。首相官邸を出る同首相。ロンドンで撮影(2019年 ロイター/PETER NICHOLLS)

メイ英首相は26日、議会で英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)について演説し、EUと合意した離脱案の修正が議会で否決された場合、「合意なき離脱」と「離脱延期」の双方について2週間以内に議会で採決を行うことを提案した。

3月末の離脱期限の延期を初めて選択肢に加えることで、差し迫った合意なき離脱の危機を回避する。これにより、2016年の国民投票で決定されたEU離脱のプロセスは大きな転換点を迎えることになる。

メイ氏は、EUと合意した離脱協定案が1月に議会で否決されたことを受け、EUと修正案の協議を重ねている。遅くとも3月12日までにEUと合意し、離脱協定案の2回目の採決を議会で行う方針を示している。

メイ氏はこの日、3月12日までに修正離脱案を議会が承認しなかった場合、3月13─14日に議会で2つの採決を行うことを提案した。3月13日に、合意なき離脱の是非を巡る採決を実施する。これが否決された場合、14日に離脱交渉期間の「短期の限定的な延期」を要請するかどうかを採決にかける。

メイ氏は「英国は議会の明確な同意がある場合のみ、3月29日に合意がないままEUを離脱する」と表明。「離脱期日を延期したとしても、合意なき離脱という選択肢がなくなるわけでない」とし、むしろ「ずっと険しい崖」を生むことになると指摘。「合意なき離脱という選択肢をなくす唯一の方法はEU基本条約(リスボン条約)50条の発動停止となるが、こうしたことは行わない」と述べた。

さらに、6月末を越えることがない期限の延期は、1度限りでなければならないとし、英国の民主主義が問われているという理由から、政府はEU離脱決定を尊重しなければならないと主張した。

親EU派のケネス・クラーク保守党議員はメイ氏の提案について、6月末という新たな危うい期限を設定したようだと指摘した。

一方、EU側は、英国が離脱期限の短期的な延期を要請した場合、前向きに検討する可能性がある。EU当局者3人が明らかにした。

EUは3月21─22日に開く首脳会議で英国の離脱期日の短期的な延期を承認する可能性がある。ただ欧州議会選挙が5月23─26日に実施され、新たな会期が7月上旬に始まるため、英国の離脱が6月末以降にずれ込む場合、英国も欧州議会選挙に参加する必要がある。メイ首相はこの日の議会演説でこれに対する反対姿勢を示している。

[ロンドン 26日 ロイター]


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