最新記事

南米

ベネズエラ暫定大統領を宣言したグアイド国会議長「政権交代による政情安定は中国・ロシアにメリット」

2019年2月1日(金)14時00分

ベネズエラの暫定大統領就任を宣言した野党指導者、フアン・グアイド国会議長は、ロイターのインタビューに応じ、同国の政権交代は政情安定につながり、マドゥロ政権を支援する主要債権国のロシアと中国にとっても好ましい展開だとの見方を示した。ロイターのインタビューに答える同議長。カラカスで撮影(2019年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)

ベネズエラの暫定大統領就任を宣言した野党指導者、フアン・グアイド国会議長は31日、ロイターのインタビューに応じ、同国の政権交代は政情安定につながり、マドゥロ政権を支援する主要債権国のロシアと中国にとっても好ましい展開だとの見方を示した。

グアイド氏は、マドゥロ政権と結びつきが強いロシアと中国にメッセージを送ったと明かした。米国をはじめとする諸外国はグアイド氏を暫定大統領として承認したが、マドゥロ大統領はグアイド氏がクーデターを企てていると非難している。

グアイド氏は「ロシアと中国にとって最も好ましいのはベネズエラの安定と政権交代だ」と主張。「マドゥロ氏はベネズエラを守ってはくれない。誰の投資も守らないため、ロシアと中国が得することはない」と述べた。

警察はこの日、カラカスにあるグアイド氏の自宅に立ち入り、同氏の妻との面会を求めており、グアイド氏に対する締め付けを強化するマドゥロ政権の姿勢が鮮明となった。インタビューはグアイド氏の自宅で行われた。

ベネズエラの最高裁は29日、グアイド氏に対する予備捜査開始を認め、同氏の出国禁止と銀行口座凍結を命じた。同氏はこれに関し、逮捕は「恐れていない」と述べた。

同氏は、ベネズエラ政府は債権者や債券保有者に対する「責任がある」と強調。同国の政府機能はなおマドゥロ氏の支配下にある。

グアイド氏はまた、国営石油会社PDVSの米子会社シトゴの支配権をどのように掌握するかについて検証していると述べた。米政府とグアイド氏は、ベネズエラにとって最大の海外資産であるシトゴの取締役会刷新を目指している。

グアイド氏は、政権交代が行われてもPDVSAは国営企業であり続けると述べ、低迷する石油部門の生産回復が最優先課題だと続けた。「われわれは経済、社会、政治に確実性を提供することを目指している」と語った。

[カラカス 31日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 イラン革命防衛隊
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月24号(3月17日発売)は「イラン革命防衛隊」特集。イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン最高安保委事務局長ラリジャニ氏が死亡=イスラ

ワールド

モジタバ師、米国との緊張緩和提案を拒否=イラン政府

ワールド

インドネシア中銀、予想通り金利据え置き 利下げ余地

ワールド

EU、ロシアとのエネ取引意向ない=カラス外交安全保
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在の価値でどれくらい? 誰が何のために埋めた?
  • 3
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったのか?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 6
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングア…
  • 7
    「危険な距離まで...」豪ヘリに中国海軍ヘリが異常接…
  • 8
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 9
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中