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ミス・ユニバース場外戦 米国代表「英語話せない」とカンボジア代表を嘲笑し大炎上

2018年12月16日(日)10時28分
大塚智彦(PanAsiaNews)

ミス・ユニバース米国代表のサラ・ローズ・サマーズ(中央)が投稿した動画より grandslambeautyalliance / Instagram

<世界中の美の共演、ミス・ユニバース。だが見た目の美しさと違う言動で炎上するミスも......>

タイで12月17日に開催される2018年のミス・ユニバース世界大会に参加するために集まった世界中の美女たちの一部で「英語力」に関する場外戦が展開され、米国代表が謝罪に追い込まれる事態になっている。

これは12月13日にインスタグラムにミス・ユニバース米国代表のサラ・ローズ・サマーズさんが投稿した動画がきっかけとなった。

この動画の中でサラさんは、オーストラリア代表のフランセッサ・ハングさん、コロンビア代表のヴァレリア・モラルズさんと3人で他国のミス・ユニバース代表に関するコメントをやり取りしている。

サラさんたちは「ミス・ベトナムはとても可愛い。英語をわかるふりをしているのだけど、会話の後に質問するとこうするの(笑いながらうなずく真似をして)、それが可愛らしいのよね」と、ベトナム代表のヘン・ミーさんが英語を理解できないのにわかるふりをして、質問にも笑ってうなずくだけで返答しないことを面白おかしくからかっている。

またカンボジア代表のレーン・シナットさんに触れて「ミス・カンボジアは全く英語を話さないし、誰ひとりとして彼女の言葉を理解できないの。想像できる?」と英語を全く理解しないことが信じられない、という感じで笑いながら小ばかにした。

さらにカンボジア代表について「フランセッサ(ミス・オーストラリア)は彼女がすごく孤独って言うけど私もそう思うわ。可哀想なカンボジア」と見下した言い方をしている。

最後の部分は「poor Cambodia」という英語で、同情というより哀れみの感情がこもっているが、それは優越感から来る「上から目線」であるととらえられ、このインスタグラムの動画に対し、怒涛の批判が寄せられる結果となった。

この動画はサラさん自身は削除したものの、他のユーザーが再アップしたものが16日朝の時点で11万回以上再生されており、「人種差別主義者」「傲慢な米代表」「外国人嫌い」「米国の恥」「無知なミス・ユニバースにならないことを祈る」「この3人のミス代表は失格とするべきだ」などなどサラさんらに対して4500件近い批判が寄せられ大炎上状態になっている。

一方、ミス・ユニバース・カンボジア代表のシナットさんはシナットさんで泣きながらカンボジア語で切々と訴える動画をアップしている。

米国代表のサラ・ローズ・サマーズさん(中央)がカンボジア代表をディスった動画
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