<トイレのためにハンストする人もいれば、トイレがあっても使わない人もいる。インドの屋外排泄ゼロは実現するのか>

日本人にとって、あって当然な屋内トイレだが、これが欲しくても手に入らない人もいる。インド最北部のジャムー・カシミール州の少女は大胆な行動で、その思いを行政に訴えた。

インドではナレンドラ・モディ首相が推し進める一般家庭のトイレ設置計画「スワッチ・バーラト(クリーン・インディア)」が、2019年までに1億2000万世帯に普及させる目標を掲げているが、まだ手つかずのエリアもある。

ニシャ・ラニが住む地域もそうだ。インドのニュースサイト「Oneindia」によると、同州ユーダンプールのセカンダリー・スクール10年生の彼女の家は貧しく、トイレがない。

国の政策が行き届いていないことに異議を唱え、ラニはたった1人でハンガーストライキを決行した。地場メディア「ANI」の取材に応じたラニは、早急にトイレを設置してほしいと真剣な眼差しで訴えた。そして勇敢な少女の声は行政に届き、トイレの建設が約束されるとハンガーストライキを終えたという。


(ANIの報道によると3月19日に行政がトイレ建設を開始した)

トイレの大切さを学び行動を起こした

ハンガーストライキは極端な手段かもしれないが、そうするしかなかった状況に追い込まれていたとも読み取れる。そして、こうまでするほどにラニを駆り立てたきっかけは、学校で受けた衛生の意識啓発プログラムだった。

ラニは、「プログラムに参加して衛生管理の重要さを理解した」とし、トイレができるまでは食事を取らないと断言していた。ハンガーストライキを実行する前には、両親に自分の考えを伝えていたそうだ。


(学校で受けた意識啓発プログラムがきっかけになったと話すラニ。その日に家に帰るなり、ハンストを実行したと言う) トイレがあっても外でする