最新記事

米教育

銃乱射から生徒を守るには、教室に一台「防弾シェルター」

Oklahoma Schools Install Bulletproof Storm Shelters

2018年3月1日(木)18時00分
ジェームズ・テネント

シェルター・イン・プレイスの防弾防災シェルターを使って避難訓練をする児童 Shelter-in-Place

<フロリダ州パークランドの高校で起きた銃乱射事件後、悩んだ末に学校が行き着いた答えがこれ?>

いつ我が身にふりかかるかわからない銃乱射事件から生徒と教師の身を守ろうと、米オクラホマ州は公立学校の教室に「防弾シェルター」の設置を進めている。

地元局KOCO5ニュースによれば、州南部のヒールトン市の公立学校には、巨大竜巻や発砲事件の発生に備え、生徒35人と教師2人を収容できるシェルターがすでに設置されている。小学校に7基、中学校には大型の2基がある、と同学区のテリー・ショウ教育長は本誌に言った。今後少なくとも2基のシェルターを、高校に設置する計画だという。

米東南部フロリダ州パークランドの高校で、生徒ら17人が死亡する銃乱射事件が起きたのは2月14日。以来、ヒールトンを含む全米の学校が銃の脅威を真剣に見直している。

防弾シェルターはすべての学校向きとは言えないが、「一つの選択肢として考慮すべきだ」とショウは言う。そもそも彼がシェルターに目を付けたのは、竜巻に対する備えのためだった。

これまでのところ、避難訓練以外でシェルターを使わなければならない場面はなかったし、「一度も使わずに済むならそれに越したことはない」と、ショウは言う。

銀行と協力してリースする?

だが、設置の費用はばかにならない。シェルターを販売した「シェルター・イン・プレイス」によれば、教室に設置できる2.4メートル四方のモデルの販売価格は3万ドルから。価格はサイズによって決まり、「子ども1人当たり1000ドル、あるいは1クラス当たり2万5000ドルが相場」だという。昨年、公立学校に6基のシェルターを設置した同州南部アトカ郡は40万ドルを支払ったと、地元局KFOR-TVは言う。

学区ごとに地元の銀行と連携し、シェルターを「低金利でリースできる仕組み」を作ることを同社は勧める。米連邦緊急事態管理局(FEMA)に補助金を申請することも可能だが、「審査完了まで数年かかる」と付け加えた。

(翻訳:河原里香)

ニュース速報

ビジネス

米ウォルマート、8─10月も米既存売上高が予想上振

ワールド

英国、EU残留か合意なき離脱の公算大きい=シティ

ビジネス

イタリア、「同盟」が次回選挙で過半数獲得ならユーロ

ワールド

英EU離脱担当相ら辞任、協定案承認に抗議 与党でメ

MAGAZINE

特集:ここまで来たAI医療

2018-11・20号(11/13発売)

病院での待ち時間や誤診、膨れ上がる医療費── 「切り札」人工知能が医療の難題を解決する日

人気ランキング

  • 1

    「人肉を食べ飽きた」呪術師らの公判で明らかになったおぞましい新事実

  • 2

    「人肉は食べ飽きた」と自首した男と、とんでもない「仲間」たち

  • 3

    インドネシアの老呪術師が少女を15年間監禁 性的虐待の日々

  • 4

    小説『ロリータ』のモデルとなった、実在した少女の…

  • 5

    BTSはなぜ「原爆Tシャツ」を着たのか?原爆投下降伏…

  • 6

    人肉食が予防した不治の病

  • 7

    期待の中国でも販売シェア半減に 韓国現代自動車は…

  • 8

    全長7mの巨大ヘビが女性を丸のみ インドネシア、…

  • 9

    ベジタリアンに人肉を提供して殺人が発覚

  • 10

    ナメクジを食べた男性、脳を侵す寄生虫で8年後に死亡

  • 1

    徴用工判決が突きつける「日韓国交正常化の闇」 韓国大法院判決全文の熟読で分かったこと

  • 2

    【動画】本当に飛んだ、ドバイ警察の「空飛ぶバイク」

  • 3

    「人肉を食べ飽きた」呪術師らの公判で明らかになったおぞましい新事実

  • 4

    金融庁も激怒した、日本の投資信託のイケてなさ

  • 5

    全長7mの巨大ヘビが女性を丸のみ インドネシア、…

  • 6

    「深圳すごい、日本負けた」の嘘──中国の日本人経営…

  • 7

    ナメクジを食べた男性、脳を侵す寄生虫で8年後に死亡

  • 8

    あの〈抗日〉映画「軍艦島」が思わぬ失速 韓国で非…

  • 9

    「売春島」三重県にあった日本最後の「桃源郷」はい…

  • 10

    離陸前のインドネシア機から乗客脱出 荷物室にあっ…

  • 1

    ナメクジを食べた男性、脳を侵す寄生虫で8年後に死亡

  • 2

    ベジタリアンに人肉を提供して殺人が発覚

  • 3

    「人肉は食べ飽きた」と自首した男と、とんでもない「仲間」たち

  • 4

    子どもの時に、自宅に紙の本が何冊あったかが一生を…

  • 5

    現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て…

  • 6

    安倍首相はよく耐えた!

  • 7

    29年前の「女子高校生コンクリート詰め殺人事件」の…

  • 8

    全否定の「囚人筋トレ」が普通の自重筋トレと違う3つ…

  • 9

    アルコールとがんの関係が明らかに DNAを損傷、二度…

  • 10

    全長7mの巨大ヘビが女性を丸のみ インドネシア、…

資産運用特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
「ニューズウィーク日本版」編集記者を募集
デジタル/プリントメディア広告営業部員を募集
「♯レゴのすべて」投稿キャンペーン
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版

ニューズウィーク日本版特別編集 レゴのすべて

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2018年11月
  • 2018年10月
  • 2018年9月
  • 2018年8月
  • 2018年7月
  • 2018年6月