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フランス

強い欧州を目指すマクロン「第3の道」

2018年2月19日(月)16時35分
エミール・シンプソン(ハーバード大学研究員)

ポピュリズムに頼らない

少なくとも現時点で、フランスが国内外で勢いを盛り返していること、そしてマクロンが国際舞台で(ドイツの不在を利して)大きな存在感を放っていることは間違いない。

しかし彼の挑戦はまだ始まったばかりだ。突き詰めれば、あの「バイユーのタペストリー」の貸与はマクロンの歴史観と政治観を象徴している。つまり、歴史は繰り返す。ただし、繰り返しを防がねばならない歴史もある、ということだ。

イギリスのEU離脱派もトランプ支持者も、それぞれの指導者が根っからのポピュリストかどうかはともかくとして、彼らが過去の黄金時代と考えるものの復活をにおわせて巧みにポピュリズムの波に乗った。

一方でマクロンは、ヨーロッパにおけるポピュリズムの歴史は自らの改革プランに逆行するものと見なしている。彼が目指すのは、ポピュリズムに代わる真の選択肢を示すこと。そしてEUに改革を促し、その崩壊を防ぐことだ。

なぜEUが必要なのか。単に経済的な繁栄を追求するためではない。1914年と1939年の戦争につながった偏狭な民族主義の再現を許さないことが最大の目的だ。マクロンはそう信じている。きっと歴史が、彼の正しさを証明してくれる。

From Foreign Policy Magazine

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[2018年2月20日号掲載]

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