最新記事

米外交

北朝鮮に加えてイランとも? ワシントンに高まる開戦論

2017年12月27日(水)15時00分
ジョシュア・キーティング

イランとの開戦はやむなしと言う声は、北朝鮮に対する声ほど大きくない(議会は長年にわたってイランとの核合意に不満を言いながら、合意内容の改正法案を可決に持ち込めるほどまとまっていない)。だが合意が決裂した場合、アメリカがイランと武力衝突する事態に至るシナリオは難なく想像できる。

イランが合意を遵守しているかどうかを90日ごとに確認する次の期限は、1月半ばだ。トランプは10月、イランが合意を遵守していないとの判断を発表した。そこから進展が見られない場合、トランプ政権が対抗措置を強化することは避けられない。アメリカとイランが挑発や応酬を繰り返すうちに、危険なスパイラルに陥ることも考えられる。

トランプは大統領選で、共和党内の対立候補や民主党のクリントン候補と一線を画してイラク戦争を批判し、他国の政権交代や大規模な軍事行動を支持した歴代大統領を非難した。だが大統領となったトランプは、さまざまな国で米軍の駐留規模を拡大し、新たに大規模な軍事行動を起こす可能性を高めている。

このまま事態が進めば、問題はトランプが戦争を始めるかどうかではなく、どこで始めるか、になるかもしれない。

<本誌2017年12月26日号掲載>


ニューズウィーク日本版のおすすめ記事をLINEでチェック!

linecampaign.png

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

© 2017, Slate

ニュース速報

ビジネス

富士フィルムと米ゼロックス、経営統合計画の再交渉目

ビジネス

日産、英工場で数百人削減へ ディーゼル車需要縮小=

ワールド

米大統領、電話会談でプーチン氏に訪米要請─ロシア外

ビジネス

焦点:「バイ・アメリカン」の内側、武器輸出増狙うト

MAGAZINE

特集:技能実習生残酷物語

2018-4・24号(4/17発売)

アジアの若者に技術を伝え、労働力不足を解消する制度がなぜ「ブラック現場」を生むようになったのか

人気ランキング

  • 1

    「ヒトラーが南米逃亡に使った」はずのナチス高性能潜水艦が見つかる 

  • 2

    「何かがおかしい...」国のやり方を疑い始めた北朝鮮の人々

  • 3

    アマゾン・エコーが、英会話の練習相手になってくれた

  • 4

    「僕はゲイリー19歳、妻は72歳」 青年が恋に落ちた5…

  • 5

    米中貿易戦争は中国に不利。習近平もそれを知ってい…

  • 6

    「家賃は体で」、住宅難の英国で増える「スケベ大家」

  • 7

    おどろおどろしい溶岩の世界!?木星の北極の正体が…

  • 8

    こんなエコノミーは嫌だ! 合理的すぎる座席で、機…

  • 9

    隕石内のダイヤモンド、太陽系初期に存在した大型原…

  • 10

    ジェット旅客機の死亡事故ゼロ:空の旅を安全にした…

  • 1

    「僕はゲイリー19歳、妻は72歳」 青年が恋に落ちた53歳上の女性とは

  • 2

    こんなエコノミーは嫌だ! 合理的すぎる座席で、機内はまるで満員電車?

  • 3

    アメリカの2度目のシリア攻撃は大規模になる

  • 4

    おどろおどろしい溶岩の世界!?木星の北極の正体が…

  • 5

    「家賃は体で」、住宅難の英国で増える「スケベ大家」

  • 6

    「ヒトラーが南米逃亡に使った」はずのナチス高性能…

  • 7

    地球外生命が存在しにくい理由が明らかに――やはり、…

  • 8

    金正恩は「裏切り」にあったか......脱北者をめぐる…

  • 9

    ヒトの器官で最大の器官が新たに発見される

  • 10

    ジェット旅客機の死亡事故ゼロ:空の旅を安全にした…

  • 1

    日本の空港スタッフのショッキングな動画が拡散

  • 2

    ユーチューブ銃撃事件の犯人の奇妙な素顔 「ビーガン、ボディビルダー、動物の権利活動家」 

  • 3

    「家賃は体で」、住宅難の英国で増える「スケベ大家」

  • 4

    「金正恩を倒せ!」落書き事件続発に北朝鮮が大慌て

  • 5

    金正恩が習近平の前で大人しくなった...「必死のメモ…

  • 6

    「僕はゲイリー19歳、妻は72歳」 青年が恋に落ちた5…

  • 7

    ヒトの器官で最大の器官が新たに発見される

  • 8

    「パスタは食べても太らない」──カナダ研究

  • 9

    2度見するしかない ハマってしまった動物たちの異様…

  • 10

    金正恩がトランプに懇願か「あの話だけはしないで欲…

グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ 日本再発見 シーズン2
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版

SPECIAL ISSUE 丸ごと1冊 プーチン

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2018年4月
  • 2018年3月
  • 2018年2月
  • 2018年1月
  • 2017年12月
  • 2017年11月