暴力事件の影で見過ごされる旅客機内のセクハラ 航空会社は対応を
アメリカン航空は最近、ダイバーシティ対策の一環で、セクハラ案件の特別訓練を導入することを決めたと、同社の広報担当者は話した。詳細には言及しなかった。
ユナイテッド航空のムニョスCEOは今週、社員向けサイトに声明を出し、社員9万人以上に対して、乗客やスタッフによるセクハラ案件には「ゼロ・トレランス(違反事案に容赦しない)」方針を表明した。新たな訓練などには言及しなかった。
米客室乗務員協会が今年実施した調査によると、調査に回答した乗務員の5分の1が、フライト中に乗客による別の乗客に対する性的に不適切な行為を目撃していた。
同協会は、乗客の性的不適切行為に関するポリシーが十分に強調されていないとして懸念を表明。調査対象の半分以上が、こうしたポリシーの内容を知らないと回答した。
インドでも状況は同じだ、とニューデリーを拠点とする弁護士のSatvik Varma氏は言う。「規制が足りない訳ではない。規制の実践と、規制についての知識不足が問題になっているのだ」
(翻訳:山口香子、編集:下郡美紀)
[シンガポール/ニューデリー 14日 ロイター]
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