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対北朝鮮制裁

北朝鮮に制裁強化の中国を悩ますロシアリスク

2017年10月5日(木)18時00分
ジョエル・ウスナウ(米国防大学中国軍事研究センター研究員)

それでも対北朝鮮制裁が成果を上げる保証はなく、北朝鮮の核開発に歯止めがかかる可能性は低い。だがこうした行動は北朝鮮への圧力を維持しつつ、米中関係の崩壊を避ける上で役立つだろう。

ただし、全ては中国が対北朝鮮制裁強化を本気で望んでいると仮定しての話だ。中国が戦略的・政治的理由から、制裁回避や中朝貿易の現状維持が自国にとって最も得策だと判断した場合、ロシアの思惑を口実として利用するかもしれない。ロシアが策略をめぐらしているせいで、中国は北朝鮮との緊密な関係を続けるしかない、国連制裁決議を遵守できないのだ、と。

中国がそう主張したら、国際社会は真意を疑うべきだ。「本当」と「嘘」を見極めるには、中国の真の目的、そしてロシアの制裁違反の意思と能力を慎重に評価しなければならない。

(この記事は米戦略国際研究センター〔CSIS〕パシフィック・フォーラムのサイトに掲載されたものです)

2017年10月03日号特集「中国が北朝鮮を見捨てる日」から転載>

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