最新記事

金融政策

米FOMC、10月からバランスシート縮小 金利は据え置き

2017年9月21日(木)08時38分

9月20日、米連邦準備理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で、予想通りバランスシート(約4兆2000億ドル規模)の縮小に10月に着手することを決めた。写真は会見するイエレンFRB議長。(2017年 ロイター/Joshua Roberts)

米連邦準備理事会(FRB)は20日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、予想通りバランスシート(約4兆2000億ドル規模)の縮小に10月に着手することを決めた。

政策金利は据え置いた。このところインフレ率が低迷しているが、年内にあと1回の利上げをなお想定していることを示唆した。

保有する米国債や住宅ローン担保証券(MBS)を、10月から当初は月額最大100億ドル減らす。上限は段階的に増やし、いずれは月500億ドルまで引き上げる。

アナリストの試算によると、FRBは最初の1年に資産を約3000億ドル縮小し、2年目の縮小規模は5000億ドルとなる見通し。

バランスシートの規模は、今後数年でおそらく1兆ドル以上縮小するとみられている。

イエレン議長は会合終了後の記者会見で、バランスシート縮小計画を見直すのは、景気状況が「著しく悪化」した場合のみだとし、縮小は「緩やかに、かつ予測可能な形で」進むとの見通しを示した。

FOMC会合後に公表された声明は「労働市場は引き締まり続け、経済活動は年初から緩やかに拡大している」と指摘。短期的な経済見通しへのリスクはなお「おおむね均衡」しているとみられるが、「委員会は物価の動向を注意深く監視する」とした。

イエレン議長は、今年のインフレ率低下は依然として謎だと述べ、インフレ率を押し下げた要因が持続的なものとなる公算が大きいかどうか見極めることが重要との認識を示し、必要なら金利見通しを変更する用意があると説明した。

FRBが示した経済見通しによると、当局者16人のうち11人がフェデラルファンド(FF)金利が2017年末までに1.25─1.50%のレンジにあることが適切との見方を示した。これは現在の水準より0.25%高い水準。

利上げ回数の見通しは、18年がほぼ変わらずの3回、19年が2回、20年は1回となった。長期の中立金利予測は3%から2.75%に引き下げた。

今回の政策は、全会一致で決定したという。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ゴールドマン、26年末の金価格予想を5400ドルに

ワールド

独失業率、3月は6.3%で横ばい 失業者数も変わら

ワールド

中国人民銀、適度に緩和的な金融政策維持へ 外部ショ

ビジネス

ユーロ圏インフレ率、3月は2.5% 石油ショックで
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 5
    アリサ・リュウの自由、アイリーン・グーの重圧
  • 6
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 7
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 8
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 9
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 10
    ビートルズ解散後の波乱...「70年代のポール・マッカ…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 5
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 6
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 9
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 10
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中