最新記事

日本政治

PKO日報問題、稲田防衛相「非公表の了承はない」と報告=官房長官

2017年7月19日(水)12時44分

7月19日、菅義偉官房長官は午前の会見で、今年2月の防衛省の会議で、南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報を陸上自衛隊が保管していた事実を非公表にするとの方針を稲田朋美防衛相(写真中央)が了承していたとの一部報道について、「そのような事実はないと稲田防衛相から報告を受けている」と否定した。5月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai/File Photo)

菅義偉官房長官は19日午前の会見で、今年2月の防衛省の会議で、南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報を陸上自衛隊が保管していた事実を非公表にするとの方針を稲田朋美防衛相が了承していたとの一部報道について、「そのような事実はないと稲田防衛相から報告を受けている」と否定した。

稲田防衛相には「今後とも誠実に職務にあたっていただきたい」との考えを示した。

共同通信は、南スーダンPKOの日報を廃棄したとしながら陸上自衛隊が保管していた問題で、2月15日に行われた緊急会議で、稲田防衛相が保管の事実を非公表とする方針を幹部から伝えられ、了承していたことがわかったと報じた。稲田氏はその後の国会でも一連の経緯の報告は受けていないと発言している。

菅官房長官は報道について昨夜、稲田防衛相に電話で事実確認し、同相からはそのような事実はないと回答があったことを明らかにしたうえで、「(陸上自衛隊の日報の保管の経緯は)防衛監察本部が徹底的に調査していることだ」と述べた。

2月15日に実際に会議があったかについて菅官房長官は「承知していない。防衛省に尋ねていただきたい」と述べるにとどめた。また15日の2日前にも防衛相にデータが保管されていたという報告があったとの報道についても「承知していない」と語った。

[東京 19日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、ベトナムに中国技術からのデカップリング要求=関

ビジネス

再送日産、ルノー株5%売却資金は商品開発投資に充当

ワールド

バングラ総選挙、来年2月に前倒しの可能性 ユヌス首

ビジネス

ユーロ高大きく懸念せず、インフレ下振れリスク限定的
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 2
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 5
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 6
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 7
    メーガン妃とキャサリン妃は「2人で泣き崩れていた」…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 10
    構想40年「コッポラの暴走」と話題沸騰...映画『メガ…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 5
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 6
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 7
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中