最新記事

2016米大統領選

トランプ、クリントンのシリア政策を批判「第3次大戦招く」

2016年10月26日(水)10時53分

 10月25日、米大統領選挙の共和党候補ドナルド・トランプ氏は、民主党のヒラリー・クリントン候補の対シリア政策はロシア軍との衝突を招き、「第3次世界大戦」を引き起こす恐れがあると非難した。フロリダ州の集会で撮影(2016年 ロイター/Jonathan Ernst)

米大統領選挙の共和党候補ドナルド・トランプ氏は25日に行われたインタビューで、民主党のヒラリー・クリントン候補の対シリア政策はロシア軍との衝突を招き、「第3次世界大戦」を引き起こす恐れがあると非難した。

トランプ氏は、過激派組織「イスラム国(IS)」を倒すことはシリアのアサド大統領に政権の移行を促すよりも優先順位が高いと主張し、オバマ大統領が堅持してきた対シリア政策に反論した。

また、米ロ関係をめぐり、クリントン氏の国務長官在任時の対応を酷評するとともに、これまでプーチン大統領を厳しく非難してきたクリントン氏が大統領選に勝利した場合、「どのように(プーチン氏と)交渉を進めるのか疑問だ」と指摘した。

トランプ氏はまた、フィリピンのドゥテルテ大統領就任後に同国との関係が悪化していることについて、オバマ大統領の外交姿勢は他国の首脳との関係を築くよりも「自身のゴルフの試合に集中したいだけ」だとして批判。ドゥテルテ大統領の最近の発言は「米国への敬意が欠如している」表れだとも語った。

また、大統領選で共和党が一致団結していないことに不満を表明。「党が団結していれば、クリントン氏に負けることはない」と強調した。そのうえで、「メディアが選挙を不正操作している」との見解を繰り返すとともに、同氏の支援者は共和党の幹部に失望していると述べた。

共和党のポール・ライアン下院議長はのトランプ氏の選挙運動を支持しない考えを示している。ライアン氏が議長を辞任するべきかどうか聞かれトランプ氏は、「それについては発言を控える。ただ、党の執行部が勝利を強く求めればこの大統領選で負けることはない」と語った。



[ドラル(米フロリダ州) 25日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米移民当局、レビット報道官の親戚女性を拘束 不法滞

ワールド

IMF、ウクライナ向け支援巡り実務者レベルで合意 

ワールド

ウクライナ和平交渉担当高官を事情聴取、大規模汚職事

ビジネス

米ホワイトハウス付近で銃撃、州兵2人重体 トランプ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 4
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 5
    7歳の娘の「スマホの検索履歴」で見つかった「衝撃の…
  • 6
    がん患者の歯のX線画像に映った「真っ黒な空洞」...…
  • 7
    ミッキーマウスの著作権は切れている...それでも企業…
  • 8
    あなたは何歳?...医師が警告する「感情の老化」、簡…
  • 9
    ウクライナ降伏にも等しい「28項目の和平案」の裏に…
  • 10
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 1
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 6
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 7
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 8
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 9
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 10
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中