最新記事

ロシア

秘密のベールに包まれたプーチンの娘を追え!

名門モスクワ大学であり得ないほど数々の特権を享受する28歳の女性が怪しい、と反体制派は言う

2015年7月22日(水)19時30分
ダミアン・シャルコフ

腐敗の温床 権力の言いなりだと揶揄されるモスクワ大学と学生 Sergei Karpukhin-REUTERS

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の娘と噂される女性が、まだ若いのに名門モスクワ大学で4つのポストに就いているらしい。反政府活動家であるアレクセイ・ナバルニーがそう訴えている。

 プーチンには、マリアとカテリーナという2人の娘がいるが、彼女たちの詳しい素性がメディアで取り上げられることはこれまでほとんどなかった。20年前の子供のころの写真が出たくらいだ。

 ところが今年1月、ロシアのビジネスニュース専門局RBCがモスクワ大学の拡張計画について放映した後、著名ブロガーのオレグ・カシンが、拡張計画の背後にある財団のトップがカテリーナ・ウラジーミロヴナ・ティコノヴァという28歳の女性で、彼女はプーチンの次女だと報じた。

 RBCはプーチンと女性とをはっきり結びつけてはいないが、カシンは「プーチンの娘が見つかった」と書いた。カシンによれば、ティコノヴァはプーチンの義母の旧姓で、カテリーナはそれを偽名として使っているという。

 そして今週月曜日、ロシア国内に残る最も著名な反政府活動家の一人、ナバルニーが、ティコノヴァがモスクワ大学の副学長代理に就任したと続報をもたらした。

 モスクワ大学からはコメントを得られず、「ティコノヴァがプーチンの娘である」とするナバルニーやカシンらの主張の裏付けはまだない。

 プーチン大統領の報道官ドミトリー・ペスコフは1月、カテリーナ・ティコノヴァなる人物は知らないと、政府の関与を否定。プーチンの娘がモスクワ大学で働いているかと尋ねられると、それも知らないし、大統領の息女の件は自分の仕事ではないと答えた。

家族のことはほとんど語らないまま

 拡張計画に絡んだ財団のトップと副学長代理の他にも、ティコノヴァはモスクワ大学の理事会に名を連ね(ナバルニーによれば、一般的には教授や学部長だけの特権)、同大学の若い科学者らをサポートする財団のトップも務めているようだ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ニューヨーク市営食料品店1号店、イーストハーレムに

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、米イラン交渉再開巡り期待感

ワールド

世界経済、中東の戦闘が短期終結なら回復可能=IMF

ワールド

イラン停戦交渉再開の可能性「非常に高い」=国連事務
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:台湾有事の新シナリオ
特集:台湾有事の新シナリオ
2026年4月21日号(4/14発売)

地域紛争の「大前提」を変えた米・イラン戦争が台湾侵攻の展開に及ぼす影響をシミュレーション

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米軍の海上封鎖に中国が抗議、中国タンカーとの衝突リスク高まる
  • 2
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 3
    高さ330メートルの絶景と恐怖 「世界一高い屋外エレベーター」とは
  • 4
    日本は「イノベーションのやり方」を忘れた...ホンダ…
  • 5
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 6
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 7
    【銘柄】イラン情勢で「任天堂」が急落 不確実な相…
  • 8
    トランプを批判する「アメリカ出身のローマ教皇」レ…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 1
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 2
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 3
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
  • 4
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国…
  • 5
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 6
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 7
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 8
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 9
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 10
    健康を守るはずのサプリが癌細胞を助ける? 思いがけ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中