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テコンドー判定で暴走、台湾の反韓感情

2010年12月7日(火)14時59分
長岡義博(本誌記者)

 台湾では韓国の国技テコンドーが意外に盛ん。シドニー大会以降過去3回のオリンピックで計7個のメダルを獲得した。その台湾が中国・広州のアジア大会テコンドー競技の判定をきっかけに、韓国に八つ当たりとしかいえない怒りを爆発させている。

 女子テコンドー49キロ級で台湾代表の楊淑君(ヤン・シューチュン)は優勝候補だった。ところが1回戦の途中、足の防具に付けた判定用センサーがポイントが出やすいよう有利に付け替えられていると主審に指摘され、反則負けを宣告された。

 怒りの原因は、韓国に本部のある世界テコンドー連盟の説明と台湾側の主張が食い違い、しかも「不正」を発見したのが韓国人だったため。台北では市民が「もう韓国ドラマは見ない!」とプラカードを掲げ、韓国の人気アイドル「少女時代」の訪台も中止になった。92年の中韓国交樹立に伴う断交のときにもなかった反韓感情の高まりだ。

 同時期に行われた台北など5市の市長選でも、候補者が騒ぎを選挙に利用し、火に油を注いだ。テコンドー着姿で遊説した候補者もいた。同じアジアの四小龍だったのに、GDPで2倍に差をつけられた台湾の韓国へのジェラシーが背景にある?

[2010年12月 8日号掲載]

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