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中国

ツイッターの一言で「収容所」送りの恐怖

2010年12月3日(金)13時32分
長岡義博(本誌記者)

ツイートは口実? ハンドルネーム王訳の程は、08憲章にも署名していた

 中国でツイッターへの接続は政府によって遮断されている。「壁」を迂回して利用することはそれほど難しくないが、政府は常にツイートを監視している。

 女性民主活動家の程建萍(チョン・チエンピン、46)は反日デモが起きた10月、ツイッターで上海万博の日本館への抗議デモを呼び掛けるツイートに対して「憤青(憤る青年たち)よ、突っ込め」とリツイートした。むやみに反日デモをしたり、日本製品を壊す若者を皮肉る意味だったが、当局は「社会秩序を乱す」という理由で先週、程を行政処分である1年間の労働教養所送りにした。

 当局は口実を探していたのかもしれない。程はノーベル平和賞に決まったら劉暁波(リウ・シアオポー)が起草した「08憲章」に署名。30万人の乳幼児に被害を出したメラミン入り粉ミルク事件でも被害者の人権を訴える活動をしていた。中国当局のツイート取り締まりは今回が初めてではなく、10月末に重慶で反日デモが起きた際にも、劉暁波をたたえるコメントを書き込んだ女性を拘束した。

 ユーザー数は十数万人ながら、中国に歴史上初めて完全に自由な言論空間をもたらしたツイッター。だが中国人が安心して使えるまでの道のりは遠い。

[2010年12月 1日号掲載]

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