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ウクライナ

新型インフル危機は選挙向け演出

2009年12月1日(火)16時58分
ジュリア・ロフェ(モスクワ在住のフリージャーナリスト)

 もっとも、WHOはウクライナの大流行を他国と変わらないと結論づけており、ウクライナ政府も大流行は数週間で峠を越したとして検疫を廃止した。そんななか、マスコミや政治評論家はこんな問いかけを続けている。ウクライナを襲った新型インフルエンザ禍は本当に未曾有の危機だったのか、それとも、ティモシェンコの選挙アドバイザーが認めたように、彼女の選挙戦略にすぎなかったのか──。

 ベレゾベツの証言についてコメントを求められたティモシェンコの広報担当者はこう答えた。「そんな情報は聞いていない。私が知っているのは、ティモシェンコがあらゆる力を駆使して新型インフルエンザの拡大を防ぎ、昨日やって来たWHOの代表団が彼女の働きを高く評価したということだけだ」

 実際、ティモシェンコの精力的な対応が選挙戦略だったとしても、やがて来る新型インフルエンザの第二波に備えてウクライナの医療体制に一定の秩序をもたらしたのは事実だという指摘もある。

 それでも、ベレゾベツが「わわわれはメディアを制した」と語ったように、ティモシェンコ陣営がこの騒動をうまく使ったことだけは間違いない。


Reprinted with permission from www.ForeignPolicy.com, 1/12/2009. © 2009 by Washingtonpost.Newsweek Interactive, LLC.

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