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新米ママたちに寄り添う専門職「ドゥーラ」とは?...シングルマザーになって見つけた、私の天職

Having a Baby Alone

2024年11月06日(水)15時20分
ナタリア・ミランチュク(スーラ共同創業者)

新米ママたちに寄り添う

出産子育てを経験した友人たちが手を差し伸べてくれた。彼女たちはアドバイスをくれ、食事の準備を手伝ってくれて、そばに寄り添ってくれた。何よりありがたかったのは、つらいときは助けを求めていいと教えてくれたことだ。

彼女たちに支えられて落ち着きを取り戻した私は、少しずつ気付いた。私の中には既に母性が育っている。幼子を優しく包む「ビッグ・ママ」がいる。不安なときは自分の心の声に耳を傾ければいいと悟った。


友人たちに助けられ、自宅で自然分娩で出産。そして3カ月後、仕事に復帰した。わが子のためにも働かなければならない。

新生児の写真撮影の仕事を再開したことで、今度は私が新米ママたちに寄り添う立場になった。撮影の合間、彼女たちは出産のことや今の悩みを私に話した。授乳や不眠の悩み、家族関係のトラブルなど。専門家の支援が必要な場合は医師やカウンセラーにつなげた。

WHO(世界保健機関)によると、女性の5人に1人が妊娠中か出産後1年以内にメンタルヘルスの問題を抱えるという。自殺願望を抱いたり、自傷行為に走る女性も20%ほどいる。

出産前にシングルマザーになり、不安でいっぱいだった日々。あれから何年もたった今、私は2児の母であり、スタートアップ企業スーラの創業者でもある。

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