最新記事

ドキュメンタリー

女子高生たちの模擬選挙 『ガールズ・ステイト』が映し出す未来の女性リーダーとは?

Girls State in the Shadow of Dobbs

2024年06月07日(金)15時38分
サム・アダムズ(スレート誌映画担当)

州知事などのポストをめぐりしのぎを削る以上、敗者は生まれる。だが登場人物の中で最も魅力的なのは、勝者にはならなかったがめげることなく、再び立ち上がり前進する道を見つけた少女たちだ。

彼女たちは自分が通う学校では成績トップのスーパースター的存在なのに、同じように優秀な生徒ばかりが集まるなかで完敗を喫し、味わったことがないような感情を乗り越えなければならなくなる。

敗北を糧にし、戦うべき新たな戦いを見つけるのは、単に勝つよりも気骨が必要だ。

彼女たちが中絶問題について意見を交わす様子や、模擬最高裁で中絶の権利を取り上げる場面は、中絶という国民の権利が失われた最高裁判決を追体験しているようで見ていてつらかった。でも彼女たちは前を向いて進み続ける。その姿には尊敬の念を抱かずにはいられない。

©2024 The Slate Group

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

サウジ原油輸出、6月急増し1年超ぶり高水準 供給途

ワールド

ダライ・ラマ、「輪廻転生」制度を存続 後継選定で中

ワールド

豪小売売上高、5月は前月比0.2%増と低調 8日の

ビジネス

豪カンタス航空、600万人分の顧客データベースにサ
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 3

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 4

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 5

    メーガン妃からキャサリン妃への「同情発言」が話題…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 3

    遺体を堆肥化する「エコロジカル埋葬」 土葬も火葬…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    キャサリン妃の「結婚前からの大変身」が話題に...「…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 3

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 4

    なぜメーガン妃の靴は「ぶかぶか」なのか?...理由は…

  • 5

    メーガン・マークル、今度は「抱っこの仕方」に総ツ…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:トランプvsイラン

特集:トランプvsイラン

2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる