「これからは女王の時代」...ヨーロッパ王室の6人のプリンセスたち
上段左よりノルウェーのイングリッド・アレクサンドラ王女、スウェーデンのエステル王女、スペイン王室のレオノール王女、下段左よりオランダのカタリナ=アマリア王女、スウェーデンのヴィクトリア王太子、ベルギーのエリザベート王女 Ritzau Scanpix Denmark/NTB-REUTERS,Gints Ivuskans/Marta Fernandez Jimenez-shutterstock
<デンマークのマルグレーテ2世女王の退位が電撃発表され、1月14日をもって世界から女王はいなくなる。しかし、ヨーロッパ王室は頼もしく美しい「未来の女王」がたくさんいる>
2023年12月31日、大晦日の恒例スピーチでデンマークのマルグレーテ2世女王の退位が発表された。エリザベス女王逝去後は唯一の女王であったが、次期君主は長男フレデリック王太子。そのため、世界から女性君主はいなくなる。
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しかし、ヨーロッパ王室を見渡せば、これからは女王の時代。スウェーデンのヴィクトリア王太子と娘エステル王女、スペイン王室のレオノール王女、ベルギーのエリザベート王女、オランダのカタリナ=アマリア王女、そしてノルウェーのイングリッド・アレクサンドラ王女と、ほぼ同世代の「未来の君主たち」を一挙紹介。
スウェーデン・ヴィクトリア王太子とエステル王女
他のヨーロッパ王室の「未来の女王」たちよりも二回り以上年上のヴィクトリア王太子は現在46歳。
カール16世グスタフ国王とシルヴィア王妃の第1子として1977年に生まれたヴィクトリア王女は、生まれながらにしての「未来の君主」ではない。
当時、スウェーデンでは王位継承権は男子のみだったため、1979年生まれの弟カール・フィリップ王子が国王になる予定だった。しかし、1980年に王位継承法改正により最長子相続制を採用し、ヴィクトリア王女は3歳で王太子となっている。
大学で国際関係論を学びながらスウェーデン外務省や国連で働いていた王太子だが、プライベートでは拒食症と闘っていた。そんな時に支えていたのがパーソナルトレーナーで現在の夫であるダニエル王子である。
王女との「身分違いの恋」への批判の声は大きかったが、次第に認められて2010年に結婚。翌年2011年には、同じく後継者となるエステル王女、そして2016年にオスカル王子が誕生している。また、ヴィクトリア王太子とエステル王女の「お揃いファッション」にも注目が集まっている。