女性のための「権力」の使い方──「シスターフッド」こそが、最大の武器である
POWER, FOR ALL
少し前、女性が「リーン・イン(一歩を生み出す)」し、それを周囲が応援することが重視された時期があった。しかし、実際には女性が「リーン・イン」するだけでは、組織内のパワーの構図を変えることも、出世することも簡単ではない。
今、日本でも女性の活躍が叫ばれ、女性役員の比率を上げることが促進されている。しかし、企業が一人だけ女性を役員に据えることは、周囲への刺激になったとしても、それによってパワー分布が変わる可能性はほとんどありえないと、バッティラーナ教授らは指摘する。
むしろ抜擢された人は立場上、「もっと成果を上げなければ」というプレッシャーが強まり、孤独を感じやすくなってしまう。それにもかかわらず「平等のシンボル」として、マイノリティ集団からごく少数の人材を企業幹部や取締役のポジションに登用するといった、この手の「平等主義」に企業は走りがちだ。
真の意味で変革を起こすには、パワーの再分配につながるような多方面からの介入が必要だとバッティラーナ教授らは指摘する。そのためにもジェンダーなどの属性によってリソースへのアクセス権に不平等が生じている原因をまずは探る努力が必要なのだ。
実際、「大きな仕事」は、いつもの「頼りになる奴」に声がかかってしまう。その結果、次々にチャンスがめぐってくる「正のサイクル」、あるいは次々にチャンスから排除される「負のサイクル」が続いてしまう。
このような「非公式のチャンス」に社内すべての人がアクセスできるように、たとえば掲示板などでメンバーを募れば、熱意と能力はあるのに、今まで声のかからなかった人材が手を挙げやすくなる。
女性が社会で本当の意味で活躍するためには、男性とはまた違う「権力(パワー)」の使い方がある。そのパワーの性質を知らないままに、さまざまな施策を打っても、単なる「掛け声」に終わってしまうことを理解することが必要なのだ。
『ハーバード大学MBA発 世界を変える「権力」の授業』
ジュリー・バッティラーナ&ティチアナ・カシアロ (著)
井口 景子 (訳)
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)
-
「外資系企業内アカウントマネジャー」外資金融企業のオフィスで最高の食体験を創出する、運営統括マネジャー
コンパスグループ・ジャパン株式会社
- 東京都
- 年収700万円~1,200万円
- 正社員
-
外資系証券会社の総務/丸の内でオフィスワーク/平日週5日勤務/年間休日120日
ワークスアイディ株式会社
- 東京都
- 月給25万円~30万円
- 正社員
-
週2在宅・フレックス・給与計算 英語力活かせる 外資系700社支援
株式会社ビーピーエムアソシエイツ
- 東京都
- 月給33万4,000円
- 正社員
-
外資系医療機器メーカーで活躍「医療機器営業」完休2日
フラームジャパン株式会社
- 東京都
- 月給27万3,058円~33万円
- 正社員

