収容キャンプで暮らす「イスラム国」女性たちのスレッドの意外な内容
After Religious Fervor
アルホルキャンプの女性たち(2019年) Ali Hashisho-REUTERS
<IS戦闘員の妻や子供たちが収容されているキャンプのグループチャットから、意外な現状が見えてきた>
ある集団の内輪話ほど、その集団の現状を教えてくれるものはない。シリア内外にイスラム原理主義国家を樹立しようとしたテロ組織・イスラム国(IS)の関係者についても、同じことが言える。
一時は、中東だけでなく、ロシアやヨーロッパからも同調者が集まったISだが、17年に「首都」ラッカが陥落すると、事実上崩壊。戦闘員の家族は、シリア北東部のクルド人支配地域にあるアルホルキャンプに収容された。一部は出身国に引き取られたものの、今も多くの女性や子供がここに暮らしている。
表向き携帯電話の使用は禁止されているが、多くの人が何らかの方法で入手して、チャットアプリ「テレグラム」を使ってさまざまな情報を交換している。アラビア語以外では、ロシア語のスレッドが最も人気で(参加者400人以上)、最も活発なやりとり(投稿数は1日200件以上)がなされている。
そこで話題になるのは、食料や衣料品、医薬品など、日常生活に関するトピックばかり。多くの人は2年以上テント暮らしをしているから、無理もない。
ペットを飼っている人も多いから、動物の話題は豊富だ。「珍しい模様の雄ウサギを欲しい人いませんか?」という投稿があったかと思えば、「行方不明になったネコを探しています」という書き込みも頻繁に見られる。
商才を発揮する女性たち
食料が不足しているせいか、家庭菜園に関する話題も多い。種からスイカを育てることに成功した女性は、そのプロセスを写真付きで紹介して、多くの人から祝福のメッセージをもらっていた。
キャンプで商売を始めた女性たちは、チャットアプリを宣伝ツールとして活用している。幼児教室から違法な送金サービス、洗濯、子供用プールのレンタル、エアロビクス教室など多種多様だ。ノンアルコールのバーを運営するキルギス人は、「シリアでカリブ海にいる気分に」と、プロ並みの広告を出している。
とはいえ、人が集まる場所にトラブルは付き物。住民間で物品が売買されることが多いキャンプでは、値段をめぐり白熱した議論が起こる。
たいてい始まりは、食料品や調理器具など必需品を買いたいのに、高値をふっかけられたという不満の投稿だ。これに対して、需要が大きいのだから、価格が高くなるのは当然だと売り手を擁護する声もあれば、信仰を引き合いに出して、姉妹を助けるべきだと主張する声もある。
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